【MDGsサミット】世界の首脳は今すぐ行動を!美術展示を実施(10.09.22)
9月20日〜22日にかけてニューヨークで開催中のMDGsサミット。セーブ・ザ・チルドレンでは、ニューヨーク現地にて様々なイベントを開催し、子ども支援に対する人々の関心を喚起するとともに、世界の首脳に対して取り組み強化の呼びかけを行っています。その取り組みの一つである「インスタレーション(美術展示)」について、現地からの速報をお届します。
インスタレーションが設置されたニューヨークのグランド・セントラル駅
【9月20日】インスタレーション(美術展示)の発表
駅構内に設置されたインスタレーション
<美術展示の背景>
2000年9月の国連ミレニアム・サミットにおいて世界の首脳が約束した2015年までに国際社会が達成すべき8つの具体的目標「国連ミレニアム開発目標(MDGs」。過去10年間で、貧困への取り組みや人々の生活改善においては成果も見られますが、8つの目標のうち、乳幼児と妊産婦の死亡率削減に関する目標(MDG4と5)は最も進捗が遅れています。MDG4は5歳未満児死亡率を3分の2削減することを目標としていますが、2000年以降の削減率は未だ35%のみです。MDG5は妊産婦死亡率を4分の3削減することを目標としていますが、最近発表されたデータによると1990年以降の削減率は34%にとどまります。
今回のサミットは、世界がその約束を果たすために軌道修正する最後の機会となります。この機会にあたり、子どもたちの命を守るためセーブ・ザ・チルドレンのグローバルキャンペーン「EVERY ONE」に賛同している40カ国300万人の人々の声を代弁することを目的として今回の美術展示を行いました。
<展示日の様子>
ニューヨークの芸術家イアン・ライト氏によるこの作品は、子どもの笑顔を描いたモザイク画となっており、セーブ・ザ・チルドレンのグローバルキャンペーン「EVERY ONE」の賛同者である300万人の声を代弁し、300万個の親指の指紋マークで形作られています。設置中は、インスタレーションに訪れた方々にもインクを使って指紋マークを加えていただいたほか、女優のクレア・デインズさんも応援に駆けつけ、ご自身の指紋マークを加えてくださいました。
女優クレア・デインズさんと地元ニューヨークの子どもたち
多くの方の賛同に支えられ、セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナル事務局長のジャスミン・ウィットブレッドは、国際社会に次のように訴えています。
「貧困削減や何百万人もの子どもたちの命を守る取り組みには確かな成果も見られますが、MDGsは全ての地域、全ての国で達成されなくてはなりません。最貧困層を見捨てることはMDGsの精神に反するばかりでなく、MDGs達成を妨げる最大の脅威となります。目標達成に向けたこれまでの取り組みの中で、より良い医療ケア、栄養、衛生状況、教育を享受できるようになった子どもたちがいる一方で、女子、僻地の子どもたち、スラム、少数民族、紛争国の子どもたちなど、いまだ支援を受けられていない子どもたちが多くいます。サミットにおいて、世界の首脳たちは目標達成はまだ可能だということを忘れてはなりません。命を救うために今こそ必要なのは、緊急意識を持つこと、そしてより強いリーダーシップです。生きるために必要な医療ケアや栄養を受けられないために今日、そして毎日亡くなる22,000人の子どもたちは、最低限これらを受ける権利があります。」
セーブ・ザ・チルドレンは、引き続き世界の首脳に対して、目標達成に向けて一層の努力を促すとともに、最も貧しい子どもたちを置き去りにしたままでは目標達成はできないことを訴えていきます。
インスタレーションが設置されたニューヨークのグランド・セントラル駅
【9月20日】インスタレーション(美術展示)の発表
駅構内に設置されたインスタレーション
<美術展示の背景>
2000年9月の国連ミレニアム・サミットにおいて世界の首脳が約束した2015年までに国際社会が達成すべき8つの具体的目標「国連ミレニアム開発目標(MDGs」。過去10年間で、貧困への取り組みや人々の生活改善においては成果も見られますが、8つの目標のうち、乳幼児と妊産婦の死亡率削減に関する目標(MDG4と5)は最も進捗が遅れています。MDG4は5歳未満児死亡率を3分の2削減することを目標としていますが、2000年以降の削減率は未だ35%のみです。MDG5は妊産婦死亡率を4分の3削減することを目標としていますが、最近発表されたデータによると1990年以降の削減率は34%にとどまります。
今回のサミットは、世界がその約束を果たすために軌道修正する最後の機会となります。この機会にあたり、子どもたちの命を守るためセーブ・ザ・チルドレンのグローバルキャンペーン「EVERY ONE」に賛同している40カ国300万人の人々の声を代弁することを目的として今回の美術展示を行いました。
<展示日の様子>
ニューヨークの芸術家イアン・ライト氏によるこの作品は、子どもの笑顔を描いたモザイク画となっており、セーブ・ザ・チルドレンのグローバルキャンペーン「EVERY ONE」の賛同者である300万人の声を代弁し、300万個の親指の指紋マークで形作られています。設置中は、インスタレーションに訪れた方々にもインクを使って指紋マークを加えていただいたほか、女優のクレア・デインズさんも応援に駆けつけ、ご自身の指紋マークを加えてくださいました。
女優クレア・デインズさんと地元ニューヨークの子どもたち
多くの方の賛同に支えられ、セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナル事務局長のジャスミン・ウィットブレッドは、国際社会に次のように訴えています。
「貧困削減や何百万人もの子どもたちの命を守る取り組みには確かな成果も見られますが、MDGsは全ての地域、全ての国で達成されなくてはなりません。最貧困層を見捨てることはMDGsの精神に反するばかりでなく、MDGs達成を妨げる最大の脅威となります。目標達成に向けたこれまでの取り組みの中で、より良い医療ケア、栄養、衛生状況、教育を享受できるようになった子どもたちがいる一方で、女子、僻地の子どもたち、スラム、少数民族、紛争国の子どもたちなど、いまだ支援を受けられていない子どもたちが多くいます。サミットにおいて、世界の首脳たちは目標達成はまだ可能だということを忘れてはなりません。命を救うために今こそ必要なのは、緊急意識を持つこと、そしてより強いリーダーシップです。生きるために必要な医療ケアや栄養を受けられないために今日、そして毎日亡くなる22,000人の子どもたちは、最低限これらを受ける権利があります。」
セーブ・ザ・チルドレンは、引き続き世界の首脳に対して、目標達成に向けて一層の努力を促すとともに、最も貧しい子どもたちを置き去りにしたままでは目標達成はできないことを訴えていきます。