【G20】サミット閉幕:セーブ・ザ・チルドレンの見解 (2011.11.7)

114日に閉幕したG20カンヌ・サミットでは、開発の議題はほぼ完全に封じ込められてしまいました。セーブ・ザ・チルドレンの政策ディレクター、ブレンダン・コックスは以下のように述べています:

1年前のソウル・サミットで、G20首脳国は世界の最も貧しい人々のためのセーフティネット、機能不全に陥っている世界食料システムの改善、そして何十億ドルもの開発資金を投じる可能性についても公約を行いました。しかし、欧州財政危機とギリシャ情勢への関心の集中、および政治的意思の欠落を前に、世界の最貧困層の人々の声はほとんど聞かれることなく終わりました。」

「いくつかの個別の前進は見られました。開発資金と援助公約が初めてG20の議題に上り、G20で正式に提案されたビル・ゲイツ氏による金融取引税導入に関する報告書は、G20首脳が取るべき行動の枠組みを示しました。また農業生産向上のための支援策についてもコミットメントが示されました。しかし、毎日何千人もの子どもたちが食べる物がなく、医者に診てもらえないという理由で亡くなっている時に、あたたかい言葉だけで空腹が満たされるわけではありません。」 

カンヌ・サミットは世界の飢餓問題など、多くの課題を積み残したまま終了しました。来年のメキシコにおけるG20サミットでは、G20首脳国はテーブルに席を持つ人々の関心事項のみでなく、世界の最も貧しい人々のニーズに応えなくてはなりません。

 


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