ソマリアの状況をお伝えします〜ハミナ・ジャマさんのお話(2011.08.05)

ソマリアに住むハミナ・ジャマさん(60)。カカール地域のカルド郊外に住んでいた彼女は、これまで畜産業で生計を立てていました。しかし、今回の干ばつにで、娘夫婦と7人の孫と一緒にプントランドに逃れてきました。

 


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彼女は語ります。

「干ばつがおきるまでは、ヤギ400頭とラクダ3頭を飼っていて、とてもいい生活を送っていました。問題が始まったのは6か月前。ある日、ヤギが10頭亡くなりました。次の日も、その次の日も・・・。それを見て、事態の深刻さに気付いたのです。結局、残ったヤギは50頭だけ。生活していくには不十分でした。だから、2か月前、ここに逃れてきました。33晩かけてようやくたどり着いたのです。私の年齢で孫の手を引きながら、そのような長い距離を歩くということを想像してみてください。食べるものもなく、水もほとんど手に入らず、弱っている動物たちをなんとか動かしながらここまで歩きました。しかし、4人の孫たちは日に日に弱っています。11食しか食べるものがないのです。」


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  「今まで普通の暮らしをしていたのに、突然全てを失いました。将来について何も見えません」と語るハミナ・ジャマさん

東アフリカの干ばつ問題は深刻化の一途をたどっています。ハミナ・ジャマさんのように畜産に携わる人々は一時的な雨不足には慣れているものの、長期にわたると、なす術を失ってしまいます。食糧不足による一番の被害者はいつも子どもたちです。栄養不良は子どもたちの成長を妨げ、時には死をもたらす深刻な問題です。

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                                                        (c) Rachel Palmer / Save the Children

1人でも多くの子どもたちを救えるよう、セーブ・ザ・チルドレンは引き続き支援を実施していきます。

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                                           (c) Rachel Palmer / Save the Children


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