【ソマリア洪水】首都モガディシュで6万人以上に支援物資を配布(2011.10.24)
今夏、ソマリアを含む東アフリカでは1,300万人以上の人々が干ばつの影響を受け、同地域には食料価格の高騰と相まって甚大な被害をもたらしました。しかし、最近の大雨により、状況は一変。今度は、ソマリアの首都モガディシュで何千人におよぶ人々が新たに洪水被害に見舞われています。
現在、セーブ・ザ・チルドレンは2機の貨物機で支援物資を送り、支援にあたっています。今回の支援では、今季初の大雨により、住居として使用していたシェルターが流されてしまった9,000世帯を対象に、手洗い石けん、緊急シェルターとして使用するプラスチックシート、不衛生な水が原因で病気が蔓延しないようにするための浄水タブレットなどを配布しています。
セーブ・ザ・チルドレンの緊急支援チームリーダー、Zambakidesは語ります。「セーブ・ザ・チルドレンはモガディシュにおいて6万人以上に支援物資を届けています。今回の洪水では多くの家族が全てを失いました。私たちは、彼らに住むところや安全な水の確保、子どもたちを病気から守るための支援を行っています。モガディシュでは何十万人におよぶ人々が未だ飢餓に苦しみ、はしかやマラリア、コレラなどの病気が蔓延するような寒くて濡れた状況で生活しています。セーブ・ザ・チルドレンは避難キャンプにおける支援を加速し、さらに何千世帯もの家族に支援を届けることができるよう、緊急アピールを行っています。」
今年の8月に干ばつが発生して以来、空腹や貧窮にあえぐ何千人もの人々がモガディシュに移住してきています。東アフリカのいくつかの地域では、雨が降ったことにより干ばつの影響が軽減された一方で、モガディシュでは突発的に発生した洪水により何千人におよぶ人々が避難せざるを得ず、先週発生した暴風雨のなかで少なくとも2人の子どもが命を落としています。
セーブ・ザ・チルドレンは今後1か月の間で11万人に食料支援を実施する予定です。引き続き皆様の温かいご支援を宜しくお願いします。
(c) Save the Children
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