子どもたちの状態が心配(2009.01.15)

【ガザ人道危機緊急支援】 
子どもたちの状態が非常に懸念されます 
セーブ・ザ・チルドレン支援活動継続中


セーブ・ザ・チルドレンではガザの子どもたち、および攻撃の対象となっている地区で暮らすイスラエル人の子どもたちの生命を脅かす現在の危機的状況に対して、平和的解決を目指すよう訴えています。また、イスラエルからの空爆・地上攻撃、ガザからのロケット攻撃を含めたすべての敵対行為の中止を求めています。支援を必要としている子どもたちに対して人道支援を行うことができるようSCは活動を続けます。

ガザの町の様子パレスチナ自治政府保健庁、国連、各国報道機関によると昨年12月27日に開始されたガザへの攻撃により既に900人以上の人々が犠牲となっており(うち子どもが300人近く)、負傷者も4,000人(うち子どもは1/3)に迫る勢いとなっています(1月13日時点)。

OCHA(国連人道問題調整部)によると、90,000人以上(うち子ども50,000以上)が避難民となっています。現在もガザ全域で戦闘が継続しており、被害は今後さらに増加すると懸念されています。

【セーブ・ザ・チルドレンの活動】
紛争が一日延びるごとに、ガザおよび周辺の子どもたちの状況は悪化しているのです。
セーブ・ザ・チルドレン(SC)は、ガザ北部および南部で、危険的な状況に曝されている子どもたちとその家族に、懸命に支援を届けています。

乳幼児衛生キット現在までに、病院向け医療品(医薬品、救急医療セット、ベッドシーツ、手術着など)、食糧(肉、パン、小麦粉、飲料水など)、生活必需品(毛布、マットレスなど)、衛生用品(生理用品、歯ブラシなど)、そして乳児用の栄養キットなどの配布を実施しています。既に10,000人以上の子どもを含むおよそ 20,000人に対して食糧配布支援を行いました。

しかし、急速な事態の悪化と長期化から衛生状況が急激に悪化し、その結果、栄養不良・ビタミン A欠乏症・貧血症を患っている子どもたちのみならず、妊産婦や乳幼児も劣悪な衛生環境から生じる感染症などの脅威にさらされるようになっています。特に新生児の生存が脅かされています。

この紛争により、親は病気の子どもを病院へ連れてくることが不可能です。また、家庭で分娩せざるを得ない状況にあり、多くの場合は親戚や近所の人が付き添っているだけの状態です。こうした状況から妊産婦・乳幼児の生命を守るために、SCは、乳幼児用の衛生キット、生活必需品の配布を間もなく開始します。

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ガザの病院に収容されている未熟児ガザの病院に収容されている未熟児。
病院の医者の言葉:
"何よりも恐れているのは、電気の供給がいつ途絶えるかわからず、この無垢な命がいつ犠牲になるかわからないことだ。爆撃が始まって以来、病院の空気は張り詰め、緊張の連続だ。"


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