ハイチ地震緊急支援、開始(10.01.15)

現地被災地の様子(C)Kate Conradt/Save the Children


【現地被害地域の調査を開始】
1月12日午後5時前(日本時間13日午前7時前)、カリブ海にあるハイチがマグニチュード7.0の地震に襲われました。被害状況の把握には困難を極めていますが、セーブ・ザ・チルドレンは震災により被害を受けた子どもたちとその家族の緊急支援を行うため、緊急チームを配備して、被害状況や、現地のニーズの調査を開始しました。

首都ポルトープランスは、震災の影響で交通が遮断され、調査は徒歩やバイクを用いて実施しています。「崩壊した建物や瓦礫で道路が塞がれ、緊急支援活動者が負傷者にたどりつくことが難しい状況です。数えきれないほどの子どもたちやその家族が安全な場所や基本的な生活用品を緊急で必要としています。今、最も優先すべきは、子どもたちとその家族への食糧、清潔な水、避難場所、そして医療支援の提供です。今後長期にわたって支援が必要になるだろう。」と、現地スタッフの緊急アドバイザー イアン・ロジャーズは報告しています。


【今後の活動】
セーブ・ザ・チルドレンでは緊急支援物資を現地の世帯に迅速に届けるために準備を進めています。衛生キット(歯ブラシ、タオル、石鹸)や、ファミリー・キット(毛布、蚊帳、水用の缶が含まれる)の配布を行い、シェルター設営後には、「チャイルド・フレンドリー・スペース※」の設置を予定しています。

このような大きな災害でもっとも苦しむのは子どもたちです。ハイチで20年以上に渡り子ども支援活動を行っているセーブ・ザ・チルドレンは、子ども支援の人道組織として緊急支援を実施していきます。

現地の詳細な情報や活動状況は、分かり次第WEB上でアップしていきます。


これまでのハイチでの活動
セーブ・ザ・チルドレンは、1978年よりハイチにおいて、首都ポルトープランスや中央高原をはじめとした地域で活動をしており、社会的に脆弱な子どもたちへの教育、保護、食糧の分野で支援活動を展開しています。2008年には、8月から9月にかけて起こったハリケーン災害への緊急支援も行っています。


※「チャイルド・フレンドリー・スペース」とは
セーブ・ザ・チルドレンでは、被災した子どもたちの身体的保護、心のケア、家族との再統合などを目的として、学校や避難所のテントなど、子どもが安全だと感じることができる場所を「チャイルド・フレンドリー・スペース」として被災地等で設営しています。このスペースでは、子どもたちが安全に過ごし、支援が必要な子どもたちに必要な物資・サービスが届くように配慮することができます。また、保護者が子どもたちの安全を心配せず復興作業に集中できる他、地域の大人と子ども、子ども同士の交流の場を設けることで被災者が日々の生活を取り戻し、被災による精神的ダメージから回復する一助とできるなど、緊急援助の現場で大きな役割を果たしています。


【ハイチ地震緊急支援の活動へのご寄付受け終了のお知らせ】
ハイチ地震緊急支援募金は、ご寄付の受付を終了いたし ました。
皆さまからのご支援まことにありがとうございました。


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