ハイチ地震 被災した子どもたちに心のケアを(2010.01.20)

1月13日(日本時間)にハイチ地震が起こってから1週間が経ちました。
現地から届いた緊急支援活動の状況と被災地の子どもの声をお届けします。

セーブ・ザ・チルドレンは、現在20万人に援助を届けることを目指して緊急支援を行っています。
今回の震災で被災した子どもたちとその家族は、今も生活に必要な最低限の水、食糧、医薬品の不足に苦しんでいます。私たちは、緊急援助として、すでに40の衛生用品キット(消毒アルコール、石鹸、タオル、シャンプー、トイレットペーパー、歯ブラシ、歯磨き粉、おむつ、お尻拭き、など)をポルトープランスの病院と2つの児童養護施設に、食糧と水を2000人に配布しました。さらに、14の病院とクリニックに医薬品を配給しています。

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キャンプで暮らす人々から話しを聞くSCスタッフ
(C)Antonio Bolfo / Getty Images for Save the Children


【子どもの声】アンジェロのストーリー
「地震が起こったとき、僕と妹は家の外にいたんだ。お母さんを探したんだけど、とっても怖かった。
今は、寝るテントもないし、何にもない。服さえないんだ。家に帰りたいけど、今は無理だってわかっている。学校にも行けない。僕は学校が大好きなのに」
アンジェロ(8歳)は、今、母親と7人の兄妹とともに教会の仮設野営地で暮らしています。地震でクラスメイトも学校も失いました。3年生のアンジェロは、文法の授業が大好きでしたが、震災以来、授業の代わりに、少なくなった友達と遊んでいます。
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将来はサッカー選手になるのが夢。 アンジェロ 8歳
(C)Antonio Bolfo / Getty Images for Save the Children

こうした状況のなかで、SCは子どもたちの心のケアにも注力しています。本日、ポルトープランスに最初のチャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)を開設しました。CFSは、避難場所やキャンプで暮らす子どもたちを保護し、安心して遊べる場所を提供すると同時に、震災で受けた体験による心のケアをする場所でもあります。子どもたちは素晴らしい回復力を持っていて、正しいケアとサポートによってどんな困難からも立ち直ることができます。CFSは、子どもたちが異常事態から日常を取り戻し、他の子どもたちと一緒に遊ぶ機会を与えます。これは、長期的支援の最初の一歩です。

さらに、今後は、教育支援を展開、家族と離れ離れになった子どものための捜索と再会支援も開始します。


【ハイチ地震緊急支援の活動へのご寄付受け終了のお知らせ】
ハイチ地震緊急支援募金は、ご寄付の受付を終了いたし ました。
皆さまからのご支援まことにありがとうございました。




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