子どもたちに支援が届いています(09.10.06)

2009年9月30日にインドネシア・スマトラ沖で発生したマグニチュード7.6の地震にあたり、セーブ・ザ・チルドレンでは子どもたちが支援から取り残されないよう、震災直後から活動を開始しています。

倒壊した学校から探し出した本を手に取る少年(C)Edy Purnomo/Getty Images[写真] 倒壊した学校から探し出した本を手に取る少年
(C)Edy Purnomo/Getty Images

<被害状況>
本地震による被害は、死者613名、負傷者3,183名、被害家屋179,269棟という甚大な規模となっています(2009年10月4日現在)。特にセーブ・ザ・チルドレンが支援に力を注いでいるパダン・パリアマン県(パダン市の北側に隣接する地域)は被害が最も大きい地域の一つとされており、何千人もの子どもたちとその家族が、飲料水、シェルター、衛生用品といった緊急物資の支援を早急に必要としています。

<支援内容>

仮設シェルター内のゆりかごで眠る生後3ヶ月の赤ちゃん(C)Edy Purnomo/Getty Images

セーブ・ザ・チルドレンでは、災害にそなえて備蓄していた緊急物資を用いて、震災直後から物資配布を開始しています。
今週からは、毎日パダン・パリアマン県にトラック5台相当の物資を運び入れ、すでに478セットのシェルターと衛生キットを2390名に対して配布しました。今後も配布活動を継続し、合計16万人(うち子ども9万人)に対して支援を行う予定です。
同時に、95ヶ所の仮設学校や「チャイルド・フレンドリー・スペース」*の設置準備を進めています。子どもたちが安全に過ごすことができる学校やチャイルド・フレンドリー・スペースの設置により、子どもたちに継続した教育や被災後のカウンセリングの場を提供することを目的としています。

[写真]仮設シェルター内のゆりかごで眠る生後3ヶ月の赤ちゃん
(C)Edy Purnomo/Getty Images


*「チャイルド・フレンドリー・スペース」とは
セーブ・ザ・チルドレンでは、被災した子どもたちの身体的保護、心のケア、家族との再統合などを目的として、学校や避難所のテントなど、子どもが安全だと感じることができる場所を「チャイルド・フレンドリー・スペース」として被災地等で設営しています。このスペースでは、子どもたちが安全に過ごし、支援が必要な子どもたちに
必要な物資・サービスが届くように配慮することができます。また、保護者が子どもたちの安全を心配せず復興作業に集中できる他、地域の大人と子ども、子ども同士の交流の場を設けることで被災者が日々の生活を取り戻し、被災による精神的ダメージから回復する一助とできるなど、緊急援助の現場で大きな役割を果たしています。


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