地震発生から1週間―現地スタッフからの報告(09.10.07)

インドネシア・スマトラ沖地震発生から今日で1週間がたちました。被災地で活動するセーブ・ザ・チルドレンスタッフによる現場の声をお届けします。

<現場で活動するプログラムマネージャー・アリソンからの報告>
「私は現在、パダン・パリアマン県で12人のスタッフやボランティアとともに活動しています。この地域は被害が甚大であるにもかかわらずまだまだ支援が行き届いていません。私たちが訪れたコミュニティでは70〜95%もの家屋が著しく損壊していました。建物は倒壊の恐れがあり危険なため、多くの被災者は、家の外に仮設テントを張って生活をしています。子どもたちからは『また地震が起こるんじゃないか?』と不安そうな声が聞こえてきます。

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瓦礫の上に置き去りのままの子どもの衣服
(C)Edy Purnomo/Getty Images


コミュニティのリーダーや医療関係者によると、雨天が続いていることもあり、屋外で避難生活を送る被災者―特に子どもたちの間で風邪や呼吸器系の疾患が増加傾向にあるとのことです。私たちが配布しているシェルターキットは雨よけにもなり、避難生活において非常に重要な役割を果たしています。
被災した多くの人は着の身着のままで避難しており、ほとんどの生活物資を失っています。被災地ではたくさんの人が瓦礫の下から使えるものを探しだそうとする姿を目にします。セーブ・ザ・チルドレンでは衛生キットの配布により、石鹸、シャンプー、歯磨き粉、歯ブラシといった生活必需品を被災者に届けています。
支援活動を行っていると、家屋の倒壊を目の当たりにしたり、被災者の方から震災時の様子を伺う機会が多くあります。被災者の皆さんのご苦労を思うととてもつらい気持ちになります。それでも、コミュニティの皆さんは、困難な状況に屈することなく復興に向けて取り組まれています。支援に来た私たちに対しても大変親切に接してくださり、そうした皆さんの気持ちに応えるためにも、これからも気を抜くことなくしっかりと支援活動に取り組んでいきます。」

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震災で荒廃した土地を見つめる男性
(C)Edy Purnomo/Getty Images


セーブ・ザ・チルドレンでは、今後もスタッフを増員し物資配布を継続することで被災者支援にあたる予定です。被災地では、いまだ支援が不足しています。皆様の暖かいサポートをどうぞよろしくお願いいたします。

 


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