スマトラ沖地震〜子どもの声(09.10.05)
スマトラ沖地震緊急支援活動
被災地の子どもの声〜ヴィラニアのストーリー〜
マグニチュード7.6の破壊的な地震がパダンを襲った時、ヴィラニアと家族は家が崩れ落ちる前に外へ避難することができました。
「とても怖くて目まいがしたわ。」ヴィラニアは思い出します。
ヴィラニアと両親、妹の4人は大きな揺れの後に来るかもしれない津波を恐れて、3.2キロも丘を駆け上がりました。近所の3家族と一緒に、津波をとても恐れてその晩は森の中で一夜を明かしました。
「山の中はとても暗かったの。」とヴィラニア。母親のリスマはヴィラニアがまだ地震の精神的ショックから立ち直れていないのだと話してくれました。
その4家族は森で朝になるまで待ちました。家に戻った時、家が完全に崩壊してしまったことを知りました。今は道路の近くで地元政府が配布したテントの下で暮らしています。テントの前面にはお金を入れてくださいと書かれた厚紙の箱が置いてあります。
パダンのほとんどの学校は地震で崩れ、ある学校は子どもを閉じ込めたまま完全に崩壊してしまいました。
ヴィラニアは言います。「また地震があるかもしれないから、学校には行きたくないの。」
昨日、近所の人が4家族のために、カップ麺の箱、飲料水、オイルランプを届けてくれました。発電機がないのです。リスマはもっと食糧と医薬品、毛布が必要だと語ります。ヴィラニアをはじめ子どもたちはすべてのおもちゃも失ってしまいました。
「ここに住むのはとても疲れるし、ハードだわ。」ヴィラニアは言います。
地震発生直後、セーブ・ザ・チルドレンはすぐに支援活動を行うための専門の緊急対応チームを立ち上げました。チームは現在ビニールシートや衛生用品などの支援物資をヴィラニア一家のような家族へ届けています。セーブ・ザ・チルドレンは今後も子どもたちやその家族が元の生活を取り戻し普通の生活を送ることができるようになるまで、必要なサポートを継続していきます。
この緊急災害に対応するため、セーブ・ザ・チルドレンは20万人の子どもとその家族に緊急保健医療、日用品供給、子どもの保護、教育、食糧支援などを行っていきます。