あらためて「こどもひろば」のこと。(2011.03.30)
これまでに設置した「こどもひろば」の数は、宮城県と岩手県と合わせて15を超えました。
ところで、メディアの方、twitterのフォロワーの方などから「こどもひろば」の定義をよく聞かれますので、改めて「こどもひろば」についての概要を今日はお伝えします。
被災した子どもたちのために、避難所などに設置する安心・安全な空間。セーブ・ザ・チルドレンは、この「こどもひろば」(英語では「チャイルド・フレンドリー・スペース」/Child Friendly Spaceと言います)を、世界中の紛争や災害などの緊急支援の現場で実施しています。先日お伝えしたパキスタン・パンジャブ州の子どもたちも、この「こどもひろば」で遊んでいます。
「こどもひろば」で行う活動は、粘土やお絵かき、ボール遊び、トランプなど子どもたちが被災前の日常生活で行っていた活動です。これらの遊びや活動を通じて、子どもたちが同年代と交流し、自分を表現することで、子どもらしくいられる時間を取り戻し、被災による影響から立ち直るのをサポートします。
同時に、保護者に対しても被災が子どもに与える影響など情報を提供します。また、子どもが「こどもひろば」に参加することは、保護者が生活再建に向け必要な準備や手続きをする時間をもてることにもつながります。なお、この運営はトレーニングを受けたセーブ・ザ・チルドレンのスタッフやボランティアが担い、被災した子どもたちに寄り添います。
<以下、現在の実施状況について>※2011年3月30日時点
【実施場所】
・宮城県内:避難所5ヶ所(石巻市内2ヶ所/東松島市内3ヶ所)
※仙台市内3ヶ所については避難所の縮小のため、「こどもひろば」を閉鎖しました。
・岩手県内:避難所8ヶ所(釜石市内3ヶ所/陸前高田市内3ヶ所/山田町内2ヶ所)
【実施時間】
午前10:00-11:30もしくは10:30-12:00、午後14:00-16:00(1時間半〜2時間)
【対象者】
4歳〜14歳くらい ※要申込
【内容】
1.はじめに(自己紹介、今日の流れ)
2.アクティビティ ※子どもと相談して決定
3.おわりに(今日のふり返り、次回の日程確認)
【運営体制】
「こどもひろば」運営責任者1名とボランティア1名
写真提供:ZETS/Save the Children Japan
皆様からのあたたかいご支援をお待ちしております。