【子どもの声】SCJ広報担当より(2011.03.31)

 

20110325_00006_r.JPGこんにちは。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンで広報を担当しております佐藤です。

皆さま、連日あたたかいご寄付やご支援、応援メッセージ、そしてテレビや新聞、ラジオなどメディアでの活動紹介を本当にありがとうございます。

私の方、被災地の活動現場と東京を往復しておりますので、皆さまからのサポートがとても心強く感じられます。これからも頑張って、被災した子どもたちの様子や、私たちの活動が子どもたちにどんなインパクトをもたらすことができているか、皆さまに迅速に的確にお伝えしたいと考えております。どうぞ、これからも見守ってください。

今日は、私が「こどもひろば」で出会った子どもたちの声をお届けします。

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「このお人形、私も持ってたの!!水で流されちゃったけど。。」

 

「こどもひろば」に用意したお人形の髪を愛おしそうになでながら、ある女の子が話してくれました。

「毎日、一緒に遊んでたの。これとまったく同じの。これおウチ(避難所)に持って帰っちゃダメ?」

女の子のお母さんは、「こどもひろば」に女の子がふだん遊んでいたものと同じものがいくつかあることで、

「ここにくれば娘が安心するのでは」と語ってくれました。

 

***

 

「ねえねえ、明日もここに来て一緒に遊ぼうよ!」

 

「こどもひろば」で友だちになった男の子どうしが帰りがけに約束をしていました。

とっても微笑ましくて、「こどもひろばをやってて良かったな」と思う瞬間です。

ひろばが終わって一人の男の子のお母さんと話をしていると、

「私たち、明日ここ(避難所)を出るんです。ありがとうございました。」

とお母さん。

 

男の子は、引っ越すことを知りません。

約束をしていた男の子は、もうひろばには来ません。

明日、その事実を知ったときの彼らのことを思うと、胸が締め付けられました。

 

***

 

「こどもひろば」では、同年代の子どもたちとふれあうことで、子どもたちが自ら日常を取り戻す助けをする空間です。

 

こどもたちにとって、一番つらいのは地震や津波ではなく、「環境の変化」ではないかと私は思います。 

彼らは、小さいながら大人と同じ体験を強いられています。

自分たちの意志とは全く関係ないところで、環境が変化し、それに順応していくのに必死です。

 

少しでも子どもらしく過ごせるように、一人でも多くの子どもが守れるように、そう願って広報の活動を続けていきたいと考えております。

 

これからも、ぜひ見守ってください。

 

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 佐藤より

 

写真撮影:ZETS/Save the Children Japan

 

 

皆さまからのあたたかいご支援をお待ちしております。 


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