復興計画に子どもの参加を!3地域に要望書を提出(2011.11.22)
セーブ・ザ・チルドレンは、子ども参加によるまちづくり"Speaking Out From Tohoku〜子どもの参加でより良いまちに!〜"を実施しています。
2011年6月に東日本大震災復興構想会議、および岩手・宮城・福島県知事に要望書を提出しましたが、現在復興計画の策定が大詰めを迎える中、岩手県陸前高田市、山田町、宮城県石巻市の三地域に要望書を提出しました。
■子どもの参加で、より良いまちに!■
セーブ・ザ・チルドレンが、90年以上にわたる国際的な緊急支援活動から学んだことは、子どもたちが必要とする緊急・復興活動支援を行うには、子どもたちの声に耳を傾け、子どもたちが何をほんとうに望んでいるのかをきちんと理解し、その声を具体的に復興計画の策定・実施過程に反映させることが必要であるということです。
そのため、現在「子どもまちづくりクラブ」の実施をしている上記三地域にて、
復興計画策定・実施・評価・モニタリングというプロジェクトサイクルのすべてのプロセスに子どもたちの声を反映させることができる、子ども参加の制度を創設すること
を要望しました。
*要望書全文はこちら
■行政とのパートナーシップのもとに■
2011年11月14日に陸前高田市戸羽市長、2011年11月16日に石巻市復興対策室、山田町復興推進室に上記要望書を提出した際に合わせて、3地域共にお忙しい中、意見交換の機会をいただきました。各地域とも非常に熱心に耳を傾けてくださり、子どもの声を反映するための具体的な方法にまで話がおよび、「復興計画の中で具体的に子ども参加を明記する」「策定後復興計画を子どもにわかりやすく説明していきたい」「復興計画を子どもと共に実施していくために、連携していきたい」といった力強いお話も聞かせていただくことができました。
今回の要望書提出を通じて、子ども参加によるまちづくりに対する行政の取り組みにも大きく期待できるよい機会となりました。今後もセーブ・ザ・チルドレンは、行政・地域・保護者と連携し、子どもたちの声に耳を傾け、子ども参加によるまちづくりに取り組んでいきます。