ポジティブ・ディシプリン: 行政との連携実施中 Vol.2 (2010.09.16)
セーブ・ザ・チルドレンが世界15カ国ですすめる子育て観「ポジティブ・ディシプリン」。2009年5月に、書籍「ポジティブ・ディシプリンのすすめ」として日本で出版されて以来、セーブ・ザ・チルドレンは、その考え方をセミナーを通して、保護者や子ども支援関係の方々にお伝えしてきました。
今年7月からは東京都豊島区の家庭教育推進員制度の一環として、"行政と連携し、ポジティブ・ディシプリンを地域で伝える"という新しい取り組みを始めています。前回は、約50名の推進員の方が、ポジティブ・ディシプリンについて学びました。そして今回、2010年9月9日(木)、推進員の方々自身が地域で「ポジティブ・ディシプリン」を伝えるための準備を開始しました。
■ 地域で「ポジティブ・ディシプリン」を伝えるために ■
伝えるためには、まず理解を深めることが大切です。そこで今回は、推進員の方々自身が夏休み中にお子さんとのやりとりで困った場面(実際のエピソード)を通して、ポジティブ・ディシプリン」の4つのステップを考えていきました。また、書籍「ポジティブ・ディシプリンのすすめ」の中でも読者から好評の「親と子どもの"気質"'を比べるワーク」も実施することで、子どもは一人の「人」であることを改めて推進員の方々と確認しました。
その後は、グループごとに実施に向けた話し合いを開始。セーブ・ザ・チルドレンの職員も相談にのりながら、地域でどのように、何を伝えていくのか、考えていきます。時間の都合もあり、十分準備ができなかった点もありますが、推進員の方々一人ひとりが「ポジティブ・ディシプリン」に共感できた点を活かしながら、さらに準備をすすめていきたいと思います。
■セーブ・ザ・チルドレンから保護者の方々へ。保護者の方々から地域の方々へ■
地域の教育力の向上をねらいとして展開する豊島区の家庭教育推進員制度。保護者の方々が、自らの経験・体験を通して、「ポジティブ・ディシプリン」の考え方をより具体的に、自分たちの暮らす地域へ伝えてくださることは、意義深い活動です。
1)子育ての長期的な目標を立て、2)温かさを与えながら、枠組みを示し、3)子どもの視点を考える
。そして、4)日々の子育てでピンチな場面を、お子さんへ大切なことを教えるチャンスとする!。この「ポジティブ・ディシプリン」の考え方が理解され、子どもの育ちを支える地域に根を下ろすことができるよう、今後も取り組んでいきますので、みなさま、続報をご期待ください。