「Hi5!」活用方法紹介Vol.4:小学校での国際理解学習(2010.12.15)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、世界の子どもの現状や国際協力活動について、身近に捉えるためのポスター式教材「Hi5!」を開発しました。これまでに、高校、児童館やイベントでの活用方法をご紹介しましたが、今回は、小学校での「Hi5!」活用方法をご紹介します。
■「Hi5!」を通じて、世界の「事実」に気付く■
2010年11月27日に杉並区立桃井第二小学校にて、5年生89名を対象に(計3クラス:クラスごとに1コマずつ実施)、地域のボランティアの方々が、「Hi5! 1.世界のいま!!〜知ろう!はじめよう!」を活用して世界の現状について学ぶ授業を行いました。
授業のはじまりは、2040年の小学生から届いた「30年前の写真について教えて欲しい」という手紙。この手紙を受け、子どもたちは班ごとに「Hi5!1.」の世界の子どもの現状を表す写真をよく見ながら、≪国・地域≫、≪子どもの年齢≫、≪子どもの状況≫、≪自分だったらどう思うか≫などについて、話し合います。その後、班ごとに意見を発表し、最後に世界の現状についてのまとめを行いました。
〜子どもたちの感想〜
「同じ地球に住んでいる子どもたちなのに、国がちがうだけで生活も大きく変わるなんて、とても不思議で、ありえないと思います。」
「いつも、ぜいたくしていたり、食べ物を残してしまっていましたが、それをみなおししたいと思いました。」
〜先生の感想〜
「生徒たちの一生懸命な姿や新しいことを知ったときのきらっと光る表情が見れてとても良かった。」
■世界の現状について、子どもの視点から意見を発信!■
子どもたちは写真を見ながら、「自分も差別しないようにしたい」、「(紛争で逃げる人の様子を見て)この人達も助け合っているんだ」などの意見を出し合い、世界の子どもの様子を自分のこととして捉え始めているようでした。このように「Hi5!」を活用することで、いつもと違う授業を作りだし、子どもたちが新しい視点を発見したり、意見を発表し合ったりする環境を創ることができます。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、一人でも多くの子どもたちが、世界の子どもの状況や子どもの権利について知ることができるよう、教材の開発および普及を今後も行っていきます。小学校での国際理解学習や総合学習などの時間に、ぜひ「Hi5!」をご活用ください。
【問合せ先】
社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン東京事務所(担当:西口)
E-mail:Hi5@savechildren.or.jp
TEL:03-6859-6869 FAX: 03-6859-0069