Child to Child:高校生が小学生にSpeaking Outを実施!(2011.01.14)

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、2005年より子どもたちが子どもの権利を理解し、自分のこと・世界のことについて他の子どもに伝えていく"Child to Childプログラム"を実施しています。今回は6年目をむかえた大阪府立松原高校との取組みをご紹介します。

■子どもの権利を知って、伝える高校生■

2010年度は、7月から現在セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが制作中の子どもの権利教材を使い、高校生が子どもの権利条約の内容を学び、そこから世界の子どもたちの状況について学んだ後、11月に小学生に今まで学んだことや自分たちの考えを伝えました。

授業に参加する中で、高校生は次のような気づきがあったようです。

・周りから見えてないこと、その子自身が気づかないことはその子が子どもの権利条約を知っていないと侵害のままになりそう。大人もそれが侵害だと気づいてない人も居てそう
・権利を守るためには、私たち一人一人がもっと権利について学び、権利に対する意識を強くすることが大切ではないか
・(権利を守る)責任は親や大人にあると思う。でも、みんなにあるかもしれない。みんなが責任を持つことで権利が守られると思う
・一人の力やったら難しいときもあるけど、小さな力でも多くの人が声をあげて集まれば、行動力が広がるかなと思いました

また、2010年11月18日(木)に実施したChild to Childプログラム本番では小学生も高校生の話に耳を傾け、高校生との交流を楽しんでいました。

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小学生に発表を終えた高校生からは「自分たちで伝えることを全て決めて発表することの難しさも知ったけど、すごく楽しかった」「自分たちが伝えたかったことがみんなの感想を通して伝わったって実感した」と手ごたえを感じる一方で、授業をより良くするために「もっと感想を言い合いたい」「日本や先進国のことを伝えないといけない」といった声も上がっていました。 

■Child to Childプログラムに参加したインターンの声■

初めはみな先生に頼りきりでしたが、次第にそれぞれが普段は見せないような力や魅力的な個性を発揮し始め、「これほどまでにパワーがあるのか」と大変驚かされました。また活き活きと輝く彼らを見て嬉しく思うと同時に、頼もしく思えました。「小学生に授業をする」ことは彼らには少し高いハードルのように感じたのかもしれませんが、これをやり遂げたことが大きな達成感や自信につながったのではないかと思います。このプログラムを通して、高校生たちが、私たちが想像する以上に様々なことを考え、それを実行する、もしくは伝える力があるということを実感しました。

これからもセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、子どもたちが子どもの権利を学び、自らの意見を伝えていける場と機会を展開していきます。


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