ポジティブ・ディシプリン: 行政との連携を開始 Vol.1 (2010.08.02)
セーブ・ザ・チルドレンが世界15カ国ですすめる子育て観「ポジティブ・ディシプリン」。2009年5月に、 書籍「ポジティブ・ディシプリンのすすめ」として日本で出版されて以来、セーブ・ザ・チルドレンは、その考え方をセミナーを通して、保護者や子ども支援関係の方々にお伝えしてきました。
今回は、"行政と連携し、ポジティブ・ディシプリンを地域で伝える"という新しい取り組みが始まりましたので、ご紹介いたします!
■東京都豊島区との連携■
豊島区では、地域の教育力の向上をねらいとして家庭教育推進員制度という独自の試みを実施しています。今年は「対話で育てる子どもの自立」というテーマのもと、家庭教育推進員となった小学生の保護者の方々約50名が1年間活動されていますが、その講座の一環として、「ポジティブ・ディシプリン」が活用されることになりました。家庭教育推進員のみなさんが1年にわたり、子どもを一人の人として尊重する「子ども観」「子育て観」を知り、考え、地域で伝えていく、という画期的な取り組みとなっています。
■まずは「ポジティブ・ディシプリン」を知る■
家庭教育推進員の活動3回目となる2010年7月15日(木)、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフが、ポジティブ・ディシプリンを約70分のセミナーで紹介しました。冒頭各チームの"いいところ"紹介を実施しましたが、「なんでも話しあえるグループです」「お互いを認め合えるところが自慢です」といった紹介があり、前2回の講座で推進員同士の関係も深まっっている様子。そんな終始和やかな雰囲気の中、推進員の方々は「ポジティブ・ディシプリン」の基本の4つのステップを学び、グループワークでは、ご自身の子育て体験を振り返りながら、様々な質問が飛び交いました。
■今秋予定!各小学校での「ポジティブ・ディシプリン」紹介活動実施に向けて■
「ポジティブ・ディシプリン」を学んだ後は、今秋、推進員の方々自身が各小学校で「ポジティブ・ディシプリン」を伝えるための準備に向けて、話し合いました。実施後のアンケートからは、「意見交換がいちばん体感し、理解しやすいけど、質問に答えられるだろうか?」といった不安の声もある一方で、「夏休みの課題として考えてみたい」といった積極的な声もあがっていました。
次回の活動は9月9日(木)。家庭教育推進員である保護者の方々が、「ポジティブ・ディシプリン」を地域の方々へ伝えていくために、必要な準備を、じっくり、しっかり整えていきます。
本取り組みは、今後もシリーズでお伝えしていく予定ですので、ご期待ください。