ポジティブ・ディシプリン実践演習例 (※2010年掲載)
3歳になるあなたの子どもは、ボール遊びが大好きです。転がしたり、座ってみたり、投げたりと、いろいろな遊び方で楽しんでいます。ある日、子どもと一緒にショッピング・センターへ出かけました。赤い大きなボール(売り物)を見つけるやいなや、突然駆け出し、ボールをつかみ、床に転がし、走り出しました。
あいにく、そのボールを買う手持ち金がありません。あなたは、子どもを追いかけ、ボールを元の場所へ戻すよう促しました。子どもは泣き出し、ぐずり始めました。
あなたは、この状況にどう対応しますか?
それでは、ポジティブ・ディシプリンをどう使うか、
一緒に考えてみましょう。
★まずは、あなたの子育てゴール(長期的ゴール)は何かを考えてみてください。
Q1.あなたの長期的ゴールを達成するための選択は、上記1〜3のどれですか?
★あたたかさ、ルールの提供、そのことを考えてみてください。
Q2.以下は、あたたかさ、そして、ルール・ガイドの具体例です。上記1〜3の対応それぞれが、あたたかさ、ルール・ガイドの提供に適っているか、該当するものを選択してください。
★発育段階に応じた子どもの気持ちを理解(*ポジティブ・ディシプリンを読みすすめることで理解できます。)
Q3.なぜ、子どもはかんしゃくを起こしたと思いますか?
★課題解決型の手法 *ピンチをチャンスに
Q4.ポジティブ・ディシプリンに触れたあなたが選択する対応は、1〜3のどれでしょうか?
3を選択した方へ
→あなたは、ポジティブ・ディシプリンを既に理解しはじめています。
完全理解を目指し、一緒に学びましょう。
3以外を選択した方へ
→決して、間違ったということではありません。
子どもの成長を支えるため、ポジティブ・ディシプリンを一緒に始めましょう。
日々の子育ては、そうたやすくない。ストレスがいっぱい。落ち着いて考えられない。そう、考える方も多いと思います。でも、ポジティブ・ディシプリンをもっと知ることで、このストレスが自然と軽減されるはずです。まずは、トライしてください。
あなたは、この状況にどう対応しますか?
- パシィ!と頭を叩き、行儀よくするよう促す。
- 「ぐずねていると、あなたを好きになる人はいないよ。」と、強い口調で伝える。
- 「ボールがとっても好きなんだ」と、まずは同意を示す。でも、もち合わせのお金がないことも伝える。気持ちが収まるまで、外に一緒に出ることを進め、彼が 落ち着くまで、近くに寄り添う。子どもが悲しく、つらい気持ちであることを理解し、同時に、悲しみ、そして、つらい気持ちについて教える。お金がない時 は、物を買うことができないことも説明する。その後、子どもの気を紛らわし、当初の目的である買い物を済ませる。
それでは、ポジティブ・ディシプリンをどう使うか、
一緒に考えてみましょう。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
★まずは、あなたの子育てゴール(長期的ゴール)は何かを考えてみてください。
Q1.あなたの長期的ゴールを達成するための選択は、上記1〜3のどれですか?
★あたたかさ、ルールの提供、そのことを考えてみてください。
Q2.以下は、あたたかさ、そして、ルール・ガイドの具体例です。上記1〜3の対応それぞれが、あたたかさ、ルール・ガイドの提供に適っているか、該当するものを選択してください。
★発育段階に応じた子どもの気持ちを理解(*ポジティブ・ディシプリンを読みすすめることで理解できます。)
Q3.なぜ、子どもはかんしゃくを起こしたと思いますか?
★課題解決型の手法 *ピンチをチャンスに
Q4.ポジティブ・ディシプリンに触れたあなたが選択する対応は、1〜3のどれでしょうか?
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
3を選択した方へ
→あなたは、ポジティブ・ディシプリンを既に理解しはじめています。
完全理解を目指し、一緒に学びましょう。
3以外を選択した方へ
→決して、間違ったということではありません。
子どもの成長を支えるため、ポジティブ・ディシプリンを一緒に始めましょう。
日々の子育ては、そうたやすくない。ストレスがいっぱい。落ち着いて考えられない。そう、考える方も多いと思います。でも、ポジティブ・ディシプリンをもっと知ることで、このストレスが自然と軽減されるはずです。まずは、トライしてください。
ポジティブ・ディシプリンは、2007年に子ども支援専門の国際NGOであるセーブ・ザ・チルドレンが、児童臨床心理学者のジョーン・E・デュラント博士と共に開発した養育者支援プログラムです。
ポジティブ・ディシプリンは、罰に代わる、子育てへの取り組み方を提案するプログラムです。
「このような時にはこうすればよい」というハウ・ツーとは異なり養育者自らが、子どもに教えるより良いアプローチを見出すための「考え方」を提案しています。
ポジティブ・ディシプリンでは、効果的な子育てに必要とされる、以下の4原則を通して、子どもたちへ教えるアプローチを考えます。
- 長期的な目標を決めること
- 温かさを与え、枠組みを示すこと
- 子どもの考え方・感じ方を理解すること
- 課題を解決すること
日本国内では、養育者を支援するプログラムには数多くの実践がありますが、ポジティブ・ディシプリンの特徴は以下です。
- 1.養育者による懲罰的な子育てをなくすことを目的としている
- 2.0歳から18歳までの子どもを育てる養育者を対象としている
- 3.養育困難や虐待リスクのある養育者のためでなく、子どもの養育を担うすべての人のために開発されている
- 4.標準化されたプログラムを実施することにより、各国で実施されるプログラムの効果を測定し、その結果をプログラムの実施の改善へ活用している
(※2019年9月追記)