母と子の栄養改善と生計向上を目指して 〜ミャンマーで新規事業開始〜(2010.3.1.)

3月1日より外務省日本NGO連携無償資金協力を受け、ミャンマーバゴ西管区テゴン・タウンシップにおいて新しい事業がスタートします。事業は保健・栄養改善と生計向上の2本柱で、母親と子どもの持続的な生活改善を目指しています。


Picture 001.jpg             子どもの身長・体重測定は成長のバロメイターとなる

ミャンマーは多くの天然資源に恵まれた豊かな国です。しかしながら、不安定な政治、社会情勢からその恵みが人々に平等に行き渡ることが難しく、その影響は最も弱い立場にある人、特に子どもたちに強く表れています。ミャンマーで毎年死亡する5歳未満の子どもは13万2千人にのぼり、その6割(8万人)が栄養不良が原因だと言われています。


新しい事業の対象地域であるバゴ西管区は人口13万人が暮らす農村地域であり、ミャンマーの中でも最も経済的に貧しい地域です。人口の77%が貧困層で、多くの世帯は土地を所有しておらず、小作人として暮らしを立てています。毎年4月〜5月の耕作期前と9月〜10月の収穫期前には土地のない世帯は労働機会が少ないことから、十分な収入がなく、食料を購入できないことから、子どもたちの栄養状態は危機的な状況となっています。

Picture 027.jpg              セーブ・ザ・チルドレンが行う栄養教育で学ぶ親子

セーブ・ザ・チルドレンでは、このような状況を改善するために、妊産婦や子どもの保護者の栄養教育活動、栄養給食を通じた急性栄養不良の子どもの支援、そして、菜園や貯蓄活動など子どもを持つ世帯の収入向上活動を実施していく予定です。

テゴンタウンシップの子どもたちの健康と元気な笑顔を守るために、皆さまのご協力をお願いします。

(報告者:ミャンマー事業担当 新井)








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