サイクロン災害 「ナルギス」による被害が拡大(2008.05.07)

【ミャンマー サイクロン「ナルギス」による被害が拡大
 セーブ・ザ・チルドレン支援活動中】


ミャンマー サイクロン「ナルギス」による被害が拡大2008年5月3日未明、大型サイクロンがミャンマー南部を直撃しました。被害状況の把握には困難を極めていますが、5月6日夜の時点で国営テレビは死者は20,000人を超え、行方不明者も40,000人を超えたと発表しました。
(セーブ・ザ・チルドレンの推定では死者は5万人、家を失った人は200〜300万人に上る可能性があります。)
これを受け、ミャンマー政府は、ヤンゴン管区、バゴー管区、モン州、カレン州、エヤワディ管区に対して被災地域宣言を出しました。これら5つの管区・州は全てセーブ・ザ・チルドレンがプログラムを実施している地域です。

特に被害が深刻なのはミャンマーの米の産地であるエヤワディ川デルタ地帯(推定人口700万人)で、90〜95%の土地が被害を受けたとされています。このため、食料の値段に直ちに影響が出るとみられており、5月6日時点で既に50%の上昇がみられています。

ヤ ンゴン及び周辺地域では10万人以上の人が家を失ったと推定されており、住民はパゴダや学校、モスク、教会に避難しています。ヤンゴンの状況は急速に悪化しており、飲料水、食料、シェルターが緊急に必要とされています。ミャンマーはこれから雨季に入るため、家を失った人々の状況は今後更に悪化することが予想されます。

セーブ・ザ・チルドレンは、災害後直ちにヤンゴン周辺及びエヤワディ管区で被害状況の調査にあたり、ヤンゴン郊外で緊急支援 を開始しました。当地域では5万人が家を失ったとされていますが、セーブ・ザ・チルドレンはこのうち3万人に対し、緊急救助アイテム(食料、浄水タブレッ ト、プラスチックシート、調理器具、経口補水塩)を配布しています。また、被害が最も深刻なデルタ地帯に支援物資を届けるためのトラックやボートの手配も進めています。

状況は予断を許さない状況であり、特にこのような災害でもっとも苦しむのは子どもたちです。ミャンマーで活動する最大の人道組織として、セーブ・ザ・チルドレンは緊急支援を継続していきます。



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