サイクロン災害 現地駐在日本人スタッフの声(2008.05.09)
【ミャンマー・サイクロン緊急支援活動】
〜ミャンマーの日本人スタッフからの声が届きました!〜
【セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 杉本亜季スタッフの声】
2008年5月7日
私はミャンマー事務所駐在員としてヤンゴン中心街に住んでいます。5月3日(金)夜10時頃から嵐が始まりました。
〜ミャンマーの日本人スタッフからの声が届きました!〜
【セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 杉本亜季スタッフの声】
2008年5月7日
私はミャンマー事務所駐在員としてヤンゴン中心街に住んでいます。5月3日(金)夜10時頃から嵐が始まりました。
その夜嵐が一番激しくなったころ自宅の窓ガラスが割れてしまったほどです。サイクロンは翌4日(土)昼の2時頃にようやく終わりました。
サイクロンが鎮まり始めた時点でも、電話は固定も携帯も繋がりませんでした。家から外を見ると、木や電話や電柱が道路に倒れているのが見えました。
セー ブ・ザ・チルドレン(SC)のスタッフはサイクロンの予報を知ってはいましたが、これほどの規模とは予想していませんでした。中には食糧や飲料水などをストックしていた市民もいると聞いています。私自身も多少の食糧はストックしていましたが、サイクロンに備えた緊急災害用ストックというほどのものではありませんでした。
嵐が鎮まった後、ヤンゴン市民が少しずつ家から出てきて、自分の家、周囲の状況、そして隣人の様子を確認し始めました。自分の家が大丈夫そうな人たちは、隣人の家の屋根の修復や倒木の処理、家の浸水の掻き出しなどを手伝っていました。災害直後に子どもの姿を見ることは稀でしたが、たまに家の外で遊んでいる子どももいました。
私が住んでいる街の中心地もかなりの被害を受けましたが、もっとも被害状況の激しいデルタ地帯に比べれば大分マシなようです。デルタ地帯にはヤンゴンから車で4-5時間かかります。
SC は、エヤワディ管区のパテインに事務所を持っています。パテイン南部は、サイクロンがミャンマーに最初に上陸した海のすぐ側に位置しており、今回もっとも被害を受けた地域です。通常であれば車で行けるところですが、現在はかなり困難な状況です。デルタの被災地に行くにはボートやトラックを使わなければならず、到達にはほぼ一日かかります。
SCは、ヤンゴン周辺の事業地3ヶ所ですでに調査を行い、今日までに50,000人を支援しました。お米、豆、オイル、塩などの食料品やビニールシート、バケツ、浄水タブレットなどの生活物資や現金の配布を行っています。
明日以降、さらに調査地域を広げる予定です。
私たちはすでにデルタ地域に向けて配布物資を送りだしました。この緊急物資の中には、経口補水塩が含まれていますが、これは子どもたちや大人が下痢になる恐れが高いと思われるからです。今後広がる可能性のある感染症などの予防に早くから取り組む必要があるのです。
このような災害で最も苦しむのは子どもたちです。子どもたちは日常の生活を失い、家や持っていたものすべてを失ってしまっています。
ミャンマー人スタッフから聞いた話ですが、彼らが食料や飲料水を配布していたとき、9歳の男の子が「清潔なシャツが欲しいんだけど?」とスタッフに言ったそうです。
私たちはできる限りの被災者に支援を届けたいと思っています。特に、被災した子どもたちに必ず支援が届くよう努力しています。より効果的な支援をより多くの子どもや家族に届けるようがんばっています。
最後に、最も大切なことは、ミャンマーの子どもたちには私たち国際社会からの支援が絶対に必要だということです。被災した人々の生活を立て直す支援とともに子どもの保護をしていくことが重要です。変わらぬ真実は一つ、ミャンマーの子どもたちは私たちの支援する心を必要としているということです。
サイクロンが鎮まり始めた時点でも、電話は固定も携帯も繋がりませんでした。家から外を見ると、木や電話や電柱が道路に倒れているのが見えました。
セー ブ・ザ・チルドレン(SC)のスタッフはサイクロンの予報を知ってはいましたが、これほどの規模とは予想していませんでした。中には食糧や飲料水などをストックしていた市民もいると聞いています。私自身も多少の食糧はストックしていましたが、サイクロンに備えた緊急災害用ストックというほどのものではありませんでした。
嵐が鎮まった後、ヤンゴン市民が少しずつ家から出てきて、自分の家、周囲の状況、そして隣人の様子を確認し始めました。自分の家が大丈夫そうな人たちは、隣人の家の屋根の修復や倒木の処理、家の浸水の掻き出しなどを手伝っていました。災害直後に子どもの姿を見ることは稀でしたが、たまに家の外で遊んでいる子どももいました。
私が住んでいる街の中心地もかなりの被害を受けましたが、もっとも被害状況の激しいデルタ地帯に比べれば大分マシなようです。デルタ地帯にはヤンゴンから車で4-5時間かかります。
SC は、エヤワディ管区のパテインに事務所を持っています。パテイン南部は、サイクロンがミャンマーに最初に上陸した海のすぐ側に位置しており、今回もっとも被害を受けた地域です。通常であれば車で行けるところですが、現在はかなり困難な状況です。デルタの被災地に行くにはボートやトラックを使わなければならず、到達にはほぼ一日かかります。
SCは、ヤンゴン周辺の事業地3ヶ所ですでに調査を行い、今日までに50,000人を支援しました。お米、豆、オイル、塩などの食料品やビニールシート、バケツ、浄水タブレットなどの生活物資や現金の配布を行っています。
明日以降、さらに調査地域を広げる予定です。
私たちはすでにデルタ地域に向けて配布物資を送りだしました。この緊急物資の中には、経口補水塩が含まれていますが、これは子どもたちや大人が下痢になる恐れが高いと思われるからです。今後広がる可能性のある感染症などの予防に早くから取り組む必要があるのです。
このような災害で最も苦しむのは子どもたちです。子どもたちは日常の生活を失い、家や持っていたものすべてを失ってしまっています。
ミャンマー人スタッフから聞いた話ですが、彼らが食料や飲料水を配布していたとき、9歳の男の子が「清潔なシャツが欲しいんだけど?」とスタッフに言ったそうです。
私たちはできる限りの被災者に支援を届けたいと思っています。特に、被災した子どもたちに必ず支援が届くよう努力しています。より効果的な支援をより多くの子どもや家族に届けるようがんばっています。
最後に、最も大切なことは、ミャンマーの子どもたちには私たち国際社会からの支援が絶対に必要だということです。被災した人々の生活を立て直す支援とともに子どもの保護をしていくことが重要です。変わらぬ真実は一つ、ミャンマーの子どもたちは私たちの支援する心を必要としているということです。