サイクロン災害 10万人を支援(2008.05.14)

【ミャンマー・サイクロン緊急支援活動】
セーブ・ザ・チルドレン 10万人の被災者に物資配給

イメージ:ミャンマー サイクロン被災者

セーブ・ザ・チルドレン(SC)は、ミャンマー・サイクロン緊急支援活動で、すでに10万人以上の被災者を支援しており、緊急援助物資はヤンゴン周辺の80,000人とエヤワディ管区の20,000人に届いています。

ヤンゴン周辺の4地域では、お米、水、経口補水塩、毛布、調理器具、ビニールシートといった175トンの緊急物資を被災家族に配布しました。SCは、ミャ ンマーの500人のスタッフを総動員して今回の緊急支援活動にあたっており、緊急に必要とされている食糧、飲料水などをトラックやボートで運んでいます。 今後さらに支援活動を広げます。

【支援状況と避難所の様子】
SCは最初の緊急物資、お米、水、医薬品、防水シー ト、ロープを5月11日(日)にデルタ地帯の9,395人に配布しました。このうち、2,350人がハインジー島の12歳以下の子どもたちです。この地域の家族は、ビニールシートで作った一時しのぎの混雑した場所に避難しています。
SCは2日間かけて26の避難所を回り、11,599人にお米、油、豆を配布しました。避難所の人々は、床で寝ており、最大の問題はトイレと医者だと訴えています。緊急支援のエキスパート2名が既にミャンマー入りし、今後子どもの保護(チャイルド・プロテクション)活動にも焦点を当てていきます。

【今後予想される状況】
イメージ:被災地の親子緊急支援活動は拡大していますが、清潔な水は尚不足しており、多くの被災地が孤立し、援助が届いていません。援助は進んでいますが、時間との戦いは続きます。これからの数日間でできる限り多くの人々を支援しなければなりません。

被災者は深刻な健康問題に直面しています。水が原因の疾病やマラリア、野外で寝たり、長期に渡る食料や水不足による健康悪化などです。すでに下痢の症状が多く見られ、子どもにとって大変危険な状態です。

デルタ地帯では、村々が壊滅し数千の家が破壊され3,000以上の学校が損害を受けました。海抜の低いエヤワディ・デルタでは大規模な暴風雨の被害を受け、多くの地域が浸水したままで、ボートでしか移動できないため援助活動が困難になっています。またサイクロンで大きな被害を受けた地域に今後数日間雨と風の予報が出ています。 これにより混雑した避難所に住む人々の状態がさらに悪化する可能性があります。

SCは1995年からミャンマーで活動しており、ミャンマーで活動する最大のNGOの一つとして、今後も緊急支援活動を続けていきます。



PAGE TOP