母と子の栄養・生計向上事業の第2期事業が始まりました(2011.11.2)

ミンガラーバ(こんにちは、の意味です)!

私たちが外務省日本NGO連携無償資金協力の支援を受け、バゴ地域テゴン・タウンシップにおいて実施している「母乳・補助食の栄養指導と生計向上支援事業」の第2期事業が、10月1日に開始されました。

第1期事業では、事業開始前と開始後に5歳未満の子どもたちとお母さんを対象に実施した調査の結果、栄養不良の子どもの割合の減少(11.6%から5.9%)、完全母乳育児の実践率の増加(9.5%から45.0%)、適切な食事(1日の回数や食材利用)を摂取する子どもの割合の増加(26.5%から77.1%)など、子どもたち、お母さんの健康状態の改善に向け、大きな前進となりました。

    growth monitoring-mini.JPG第2期事業では、2012年の9月末までを予定に、新しい対象村30村と第1期事業の対象村30村(第1期事業の効果を持続し、さらに改善していくための支援活動)の合計60村で活動を展開します。第1期事業で課題となった重度栄養不良児(合併症なし)のケアは、栄養強化食(UNICEFのプランピー・ナッツ)の支給をやめ、医療施設を受療するよう助産師との連携を強化します。また、完全母乳育児の実践は事業前と比較すると顕著な改善が見られたものの、さらに多くの母親たちによりきめ細かなサポートを提供することを目指して、母乳育児の経験を有する母親による母乳育児カウンセラーを育成していきます。

第2期事業の新しい対象村30村の全5歳未満児に占める栄養不良児の割合は、10.4%(2011年1月時の事前調査結果)。WHOの基準に照らし合わせると、子どもたちの健康が脅かされている重大な状況です。第2期事業でも、事業実施後には栄養不良児率を半減させることを目指します。

今後も、この事業を通じて、子どもたちの栄養にどのような改善がみられたか、ご報告させていただきます。これまでの皆様にご支援に心から感謝するとともに、今後のご支援をお願い申し上げます。

sharing eggs by group members-mini.JPG報告:ミャンマー駐在員 藤野

 

 


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