栄養不良集中治療センター増築の模様(2010.11.12)

前回の記事では、始まったばかりのJPF基礎保健・栄養改善事業の概要をご紹介しました。今回はその中から、重度の栄養不良に加えて病気を併発している子どもたちの治療施設である栄養不良集中治療センター増築の様子を、北カポエタ郡のトップである郡長(コミッショナー)ロカイ・イコ氏の談話を交えてお伝えしたいと思います。

 

 

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北カポエタ郡郡長 ロカイ・イコ氏

 

センター増築にあたっては、まずリウォト診療所に隣接する北カポエタ郡政府所有地の使用許可を郡政府よりいただきました。北カポエタコミッショナーは北カポエタ郡で初めての基礎保健・栄養改善事業によって郡住民、特に子どもたちの栄養状態が改善することに大きな期待を寄せており、快く建設地を提供し、協力を約束してくださいました。

「栄養不良集中治療センターは、北カポエタの人々の福祉を大きく向上させるでしょう。」(郡長)

郡政府の建設許可を受けて、厳正な審査の上で建設業者が選定され、職員の監督のもと10月末よりセンター増築が進められています。できるだけはやく増築を終え治療活動をはじめたい、という事業スタッフの要望を受け、現在作業員が急ピッチで作業を行っているところです。
プロジェクトでは重度栄養不良の子どもを見つけ出して迅速な治療を施すために巡回活動を行いますが、なかには病気を併発している子どもがいます。こうした子どもは直ちに入院治療を施さないと非常に危険な状態にあります。したがってこの24時間対応可能な栄養不良集中治療センターは子どもの命を救うために大きな力になります。

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事業統括の説明を聞く作業員たち

 

 

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手作りされ、並べて日干しされているブロック

 

こうしたセンター増築と同時に、州政府やその他関係者との調整、物資調達、職員雇用も進められています。早期のセンター開設によりできるだけ多くの栄養不良の子どもたちが治療を受け、元気な笑顔を見せてくれることを願い、職員一同全力で作業を続けております。

 

 

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事業対象地域のひとつロメイヤェンの子どもたち

 

最後に、日本の支援者の皆様に北カポエタ郡郡長からのメッセージをお伝えします。

「私たち北カポエタ郡の住民は、日本の皆様に是非一度北カポエタを訪れ、当地の現状と、栄養改善事業のコミュニティへの貢献を見ていただけたら、と思っています。このような重要な活動への皆様のご支援が今後も継続されることを願っています。」 (郡長)

 

 

この事業はジャパン・プラットフォームの支援により実施されています。
JPFスーダン南部HP: http://www.japanplatform.org/area_works/sudan/new-south.html


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