活動を支えるスーダンの職員たち (2011.02.21)

これまで、カポエタという事業地での保健・栄養事業の活動の様子を何回かにわたってご紹介してきました。私たちがこうした活動を続けられるのは、事業の運営を支えるサポートスタッフたちの努力があってのことです。Save the Children南スーダン事務所は首都ジュバを本拠地としており、そこでカポエタなど南部スーダン各地での事業に必要な業務を行っています。今回は、ジュバにいるサポートスタッフたちの仕事のなかから、調達・輸送部の仕事に焦点をあててみました。

 

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ジュバ事務所の調達・輸送部の様子

 

 

私たちの保健・栄養事業では、多くの医薬品、医療器具や機材、テントなどが必要です。日本であればすぐに調達できるようなものでも、カポエタでやジュバなどの南部スーダン国内ではほとんど手に入らないものばかりです。そのため、多くの品はケニアなど周辺の国々の業者に注文を出してトラックで国をまたいで配送してもらうことになります。

 

Save the Children南スーダン事務所では、信頼でき、比較的安価で質が良く、しかもあまり時間をかけずに品物を届けてくれるような業者を見つけるために努力をしていますが、Save the Childrenの求めるような質の高い業者を見つけるのは簡単なことではありません。約束した期限に品物が届かない場合や、届いた品の数量や質が契約と異なる場合もあります。それでも、品物の事業地への輸送の遅れは子どもたちのための事業活動の遅れへとつながってしまうので、調達・輸送部の職員たちは日々奮闘しています。  

 

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ジュバ事務所に届けられた品物をカポエタの事業地に向けて発送します。
ジュバからカポエタまでは、9時間の道のりです。

 

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栄養不良の子どもに配る治療用栄養食(RUTF)を

トラックに載せていく職員と日雇いの労働者たち

 

彼らサポートスタッフは直接私たちのフィールドでの活動にかかわることはありませんが、ダニエルというスーダン人のオフィサーの人は、「ぼくらは直接子どもたちにかかわることはないけれど、自国の子どもたちのために頑張って仕事をしているんだ」と語ってくれました。こうした思いに支えられた彼らの対応があって、私たちの保健・栄養事業が成り立っています。私たち事業にかかわる職員の側でも、多くの人たちに活動が支えられていることを常に忘れず、さらに活動にまい進してまいりたいと思います。 

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調達・輸送部のダニエル(左)と、同僚のリチャード

 

 

この事業はジャパン・プラットフォームの支援により実施されています。
JPFスーダン南部HP: http://www.japanplatform.org/area_works/sudan/new-south.html



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