緊急レポート 〜ベトナム台風シーズン到来〜(2011.10.05)
10月、ベトナムにとって最も大変な季節、台風シーズンが到来しました。9月30日から現在にかけて、2つの台風が到来し、メコン川で大規模な洪水が起きています。以下、その詳細を報告します。特に台風Nesatは現在SCJが栄養事業を展開しているイェンバイ省にも被害をもたらし、多くの世帯が浸水、洪水により田畑に影響を受けています。
1)台風Nesat
被害エリア:クワンニン省、ハイフォン省、イェンバイ省、クワンビン省)
死者:なし
負傷者:5名
浸水家屋:3,226
水田の洪水被害:12,338Ha
2)メコン流域洪水被害
被害エリア:メコンデルタ(特にアンザン省が最も大きな被害)
死者:11名(内、5名が子ども)
浸水家屋:20,463
水田の洪水被害:4,993Ha
3)台風Nalgae
現在Hoang Sa島沖170Km地点を進行中。10月5日にクワンビン省沖に到達予定。
セーブ・ザ・チルドレンではユニセフ、Oxfamと協力し、10月1日、2日にアセスメントチームを現在アンザン省に派遣しており、より詳しい情報を収集中です。10月はベトナムにとって稲の収穫シーズンにあたり、この時期の台風・洪水の大きな被害は大きな食料不足に繋がるという懸念を持っています。2つの台風、メコン川の洪水被害の支援にあたるために、現在保健、栄養、衛生、教育、ロジスティック、災害復興の5つのクラスターグループが活動を開始し、国連、NGO、ベトナム政府との横の連携を強化しながら、効率の良い支援活動に向けて、調整を行っています。
※アジアを含む世界中の子どもたちを支援する継続支援「SCサポート」にご協力ください。