【トルコ・シリア大地震】シリア北西部からの報告:食料や冬物衣料など喫緊に必要

[2023年2月9日付]
マグニチュード7を超える強い地震が起こってから3日間が過ぎたシリア北西部では、この地域に暮らす2,300万人が影響を受けていると推計されています。また、数百万人の子どもたちが、食料や仮設住居(シェルター)、冬物衣料を今すぐ必要としています。


シリア北西部アレッポ県・避難先の仮設住居(シェルター)で眠る11ヶ月の子ども


セーブ・ザ・チルドレンは、パートナー団体と緊密に連携し、緊急支援を開始しました。食料やテントの提供に加え、捜索・救助活動に従事している人たちへの食料品の配布もしています。

現地時間2月9日に、トルコ経由で国連トラックが到着し、支援が開始されましたが、現地の支援ニーズは日々大きくなっています。


ノーラさん(一番右)

ノーラさん(10歳)は、アレッポでの戦闘から避難し、地震が起こったとき、シリア北西部イドリブに暮らしていました。今は、仮設住居(シェルター)にいます。
「外に出たら地面が揺れていました。キッチンの天井に亀裂が入り、自宅から避難し、モスクに向かいました。そこで、ここ(仮設住居)を紹介してくれました。服や暖房器具が必要です。気温は下がり、本当に寒くなってきました。」


セーブ・ザ・チルドレンが支援する一時避難所の様子(アレッポ県)

現地パートナー団体のアンワールさんは次の通り訴えます。
「私たちは現在、イドリブにいますが、(ここの)状況は絶望的です。シリア北部で活動する人道支援団体の限界を超えています。イドリブでも、その周辺の町でも、路上で避難生活を送る多くの家族を支援するために、緊急支援が拡大され続けることを望んでいます。 

私たちは、国際社会や国際組織が、この危機的な状況に対して、重機を搬入し、がれきの下で動けない人たちや生存者の救出、そして、必要な保健医療支援を提供することを希望します。」


倒壊した自宅のそばに座る少女(アレッポ県)

セーブ・ザ・チルドレンのシリア事業担当者は、以下の通り話します。
「シリア北西部全域の状況は、現在、世界で起きているさまざまな危機と比較できません。家族や自宅を失い、食料も安全な飲料水もなく、この地震による影響は確実に子どもたち一人ひとりに及んでいます。

緊急支援物資をのせた国連のトラックが到着しました。子どもたちやその家族に支援が届いていますが、被災地の支援ニーズは日々増大しており、この支援もそのニーズを満たすほんの一部と言わざるを得ません。 すべての子どもたちに、必要な支援を今すぐ届けられるよう、国際社会が一丸となることが求められています。」


【セーブ・ザ・チルドレン緊急子ども支援】
シリア北西部:現地のパートナー団体と緊密に連携し、地震の影響を受けた子どもたちとその家族に、暖房用品やマットレス、断熱床が完備された仮設住居(シェルター)の提供、毛布や子ども用衣類、ニット帽などを提供しています。


セーブ・ザ・チルドレン
トルコ・シリア大地震
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