【トルコ・シリア大地震】トルコ・ハタイ県:水やトイレの不足で感染症のリスク

[2023年2月13日付]
2月6日にトルコ南部で起こった地震により、被災地では、数千人が上下水道(飲料水や下水サービス)を利用できないために、特に子どもたちが水を媒介とする感染症のリスクに晒されています。


トルコ・ハタイ県アンタキヤ周辺


トルコ・ハタイ県にいるセーブ・ザ・チルドレンのスタッフは現地の状況を次の通り訴えます。
「被災地では、多くの人がトイレをはじめとする公衆衛生設備を利用することができません。そのため、特に子どもたちは命に危険が及ぶ水を媒介とする感染症のリスクに晒されています。ハタイ県アンタキヤ周辺の地域で、車やコミュニティセンターで寝泊まりしている親たちに話を聞いたところ、子どもたちが嘔吐していると話していました。すでに体調を崩している子どもたちがおり懸念しています。

この地震により、多くの病院が倒壊し、残っている病院も数千人にのぼる負傷者の治療でこれ以上の対応が困難なため、保健医療サービスの不足が問題をさらに深刻にしています。
稼働している病院は、医薬品や燃料が不足しており、水を媒介とする感染症に対処できず、子どもたちが最も危険に晒されています。

このような状況で生活することは、被災者にとって精神的に困難を伴います。上下水道が利用できないために、屋外で用を足す以外の選択肢はありません。女性や少女は、心身の安全や安全な水、生理用品がない中で生活をしなければならず、大きなストレスを抱えています。」

【セーブ・ザ・チルドレン緊急子ども支援】
トルコで、食料や仮設住居(シェルター)、毛布、防寒着、寝袋、暖房器具、おむつ、生理用品などの緊急支援物資の配布をしています。また、水・衛生分野の専門家チームを派遣し、現地のニーズ把握と、行政が行う活動のサポートを進めています。

トルコとシリアで、私たちは、67万5,000人の子どもを含む160万人に緊急・復興支援を提供する計画です。
トルコ:12万5,000人の子どもを含む50万人
シリア:55万人の子どもを含む110万人



セーブ・ザ・チルドレン
トルコ・シリア大地震
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