【バングラデシュ】青少年の起業・就業支援-JETROダッカ事務所所長による事業地訪問

2022年1月からバングラデシュのチャットグラム市で青少年の起業・就業支援事業を実施しています。2023年9月18日に日本貿易振興機構(JETRO)ダッカ事務所安藤裕二所長が、事業地を訪問しました。


フリーランスとして働き「エンタープライズハブ」を利用している女性(左から2人目)と話をする様子

この事業では、経済的な困難によって教育やスキル研修の機会を得ることができない18歳から24歳の青少年を対象に就業・起業支援を実施しています。(事業の詳細は「【バングラデシュ】 青少年の起業・就業支援事業を開始しました」をご覧ください。)



 「バスを活用した移動式研修センター」で研修受講生と話をする様子

安藤所長は、就業・起業研修を終えた青少年がフリーランスとしての活動やキャリア相談をするための場所「エンタープライズハブ」を訪問し、その後、社会的慣習により住んでいる場所から遠くに出かけることが制限されている青少年、特に女性たちを対象とした「バスを活用した移動式研修センター」を視察しました。


ケーキ販売で起業した女性(中央) が商品を紹介する様子

事業地の社会慣習上、女性が初対面の男性と話をすることは必ずしも容易なことではなく、事業に参加している青少年たちも、最初は同年代の同性の人と話すことさえためらうほどでした。そこで事業の研修では、スキルと共に、社会で必要となるコミュニケーションや対人関係、自己肯定(ソフトスキル)などを扱うようにしています。

今回の訪問では、青少年が積極的にJETROダッカ事務所長に対して、それぞれのビジネスプランや今直面している課題などについて話す様子が見られ、青少年たちの前向きな変化が感じられました。



事業に賛同し支援を提供している地元企業との面談の様子

事業に参加した青少年のうち2023年9月時点で36人が就業、72人が起業することができました。

前向きに変化している青少年たちをさらに支援するため、私たちは今後JETROダッカ事務所と連携して、事業に賛同し応援してくれる企業との連携を強めていきたいと考えています。

本事業は皆様からのご寄付により、現地団体のBangladesh Institute of Theatre Arts(BITA)と共同で実施しています。


(海外事業部バングラデシュ駐在員 田部井梢)
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