(公開日:2024.01.06)
【「友だちと話したい」「集中して勉強したい」:能登半島地震 緊急子ども支援】
- 日本/国内災害
セーブ・ザ・チルドレンは1月6日、地震の被害を受けた子どもたちの支援のために石川県七尾市内の避難所などを訪問しました。
避難所で、保護者の皆さんに子どもたちの様子について聞くと、
「子どもがあまり笑わなくなった」
「初日子どもが食べたり飲んだりできず、トイレにも行けなかった」
「地震のたびに体がこわばり、顔が白く、血の気が引くような様子になった」
という声がありました。
「子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)」のパンフレットを手渡し、大きな災害の後には、子どもたちがいつもと違う反応を示すことがあること、そういった反応は自然なことだということを、伝えました。
また断水が続いているため、衣服が洗えないことや、下着の替えがなくなること、肌の乾燥など、衛生面の問題が懸念事項として話していました。
この日は、避難所8ヶ所を回り、おもちゃや衛生用品が詰まった「緊急子ども用キット」や、ぬいぐるみを届けました。
犬や猫のぬいぐるみを袋から出すと、子どもたちは「かわいい!」と歓声をあげて、自分のほしいぬいぐるみを選び、遊んでいました。そうした様子を目にしていた親は、少し安心した様子でした。ある少女は、ぬいぐるみを受け取った瞬間、頬を寄せて抱えていました。
子どもたちに話を聞くと、「会えていない友だちと話したい」、「好きなぬり絵をしたい」、「勉強道具はあっても避難所では集中できない」といった声が聴かれました。
災害後、子どもに主眼を置いた支援は行きわたっていないこともあります。しかし、子どもたちの声をよく聴き、必要なことを知ることは重要です。
セーブ・ザ・チルドレンは引き続き、子どもたちへ必要な支援を届けるために活動を行っていきます。
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