「オリジナルバッグを作ろう!」学童・保育園出前講座開催(2012.2.10)

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、保護者が働いている小学生の放課後の保育を担当する「放課後児童クラブ(通称、学童)」と共に、震災以来、子どもたちが安心して遊び・学び、成長するための活動を進めてきています。
前回お伝えした陸前高田の学童で行った手作りおやつ講座に続き、岩手県釜石市でチャイルドケア・学童指導員サポート活動の一環として、12月9日と10日に行った「出前講座」のご報告をさせていただきます。

今回はトートバッグ専門ブランド「ROOTOTE(ルートート)」のご協力で出前講座を行いました。
出前講座では、セーブ・ザ・チルドレンの協力企業の方々に直接現地に来て子ども達にワークショップを行って頂いています。子どもたちが日常の保育の中ではなかなか出来ない活動を提供する機会を通して、子どもたちと先生たちに楽しい時間を過ごしてもらうことが目的です。

1日目に出前講座を行ったのは、震災で建物が被災し、昨年の11月に新たに開所式を迎えたばかりの学童クラブです。震災後、小学校の図書館や体育館のステージで宿題したり遊んだりしていましたが、ようやく自分たちの居場所が確保され一安心の子どもたちと指導員の先生たち。今回はピカピカの学童クラブをお借りして、リボンやステンシルを好きなように使ってトートバッグに絵を書いて自分だけのオリジナルバッグを作成しました。

学童クラブで準備をしていると、続々と帰ってくる子どもたち。すると、「バッグに描く絵、考えてきた!」と素敵な下絵を見せてもらいました。

トートバッグの素敵な下絵です。どんなバッグができるかな?

いよいよトートバッグ作りのスタートです。真剣に説明を聞く子ども達。

女の子は布やリボンを選ぶのに夢中!


男の子は絵を描くのに夢中!3年生コンビの日本地図とティラノサウルスは超大作でした。









スタンプやステンシルを使って思い思いの作品を作っていきます。お友達と同じ絵を描く子・ステンシルをたくさん使う子・バッグ一面に絵を描く子、どの子の作品も個性的で素敵なものが出来ました。
  
「私たちは子どもたちの手伝いするから?」とおっしゃっていた先生たちも
いつの間にか真剣です…








お迎えに来たお母さんも巻き込んで、一緒にバッグを完成させました

子ども達からは「初めて自分でバッグを作った!」という感動の声や「リボンとかスタンプを選ぶのが楽しかった?」という声が聞こえてきました。

子どもたちが作成したバッグの他に、もう一つ塗り絵バッグを作成しました。こちらのトートバッグは、今年4月の表参道で行われる「第6回ROOTOTEチャリティーイベント 」で、チャリティートートバッグとして展示・販売されます。



そして翌日は、同じ釜石市内の保育園のクリスマス会の参加プログラムとして園児と保護者向けに出前講座を開催しました。先生たちの劇あり、お餅あり、焼きそばあり、プレゼントありの楽しいクリスマス会の最後に、お父さんやお母さんと一緒にトートバッグ作りが行われました。







絵を描いたり、スタンプを押したり、お子さんが選んだステンシルにお母さんが色を塗るなど、共同作業もみられました。










完成したトートバッグと一緒に。







作成したトートバッグを手に、「これにおままごと入れてもいい?」「お弁当いれよっか!」と親子で楽しそうな会話もされていました。

自分で作ったもの、お父さん・お母さんと一緒に作ったものを手にした子どもたちから、とても素敵な笑顔で「ありがとう!」とお礼をしてもらいました。大切に使ってもらえたら嬉しいです。

セーブ・ザ・チルドレンでは、今後も出前講座などを通じて学童保育の場で友だちや指導員と楽しい時間を共有し、また指導員の先生方が今後の保育に取り入れられる実践の提案を行っていきたいと思います。

(報告/遠野事務所 宍戸)

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