ベトナムに台風到来! 40万人に大きな被害(2012.11.08)

10月28日、フィリピン沖で発生した台風ソンティンがベトナムに上陸し、黄河流域のデルタ地帯及び北部沿岸部に大きな被害をもたらしました。被災者は40万人以上、そのうち16万人が子どもだと言われています。ベトナム政府の報告によると、タイビン省、ハイフォン省、ナムディン省で特に大きな被害が出たと言われています。



セーブ・ザ・チルドレンはこれに対し他NGO及びベトナム政府援助コーディネーション委員会と共に10月31日に今回最も大きい被害を受けたタイビン省に3名のスタッフが初動調査に入りました。


タイビン省では17万人以上の人が被災しており、また暴風により屋根が吹き飛ばされる等、実に4万軒の家屋がダメージを受けています。ダメージを受けた家屋のうちの約10%は完全に家が倒壊しています。ベトナムは11月~2月頃までが冬であり、今後気温が大きく下がることが予想されるため、人々、特に子どもへの健康への被害が懸念されます。

また、タイビン省はベトナム有数の穀倉地帯でもありますが、米の収穫前に台風が到来したため、水田の80%で収穫が見込めないと報告されています。年末に向けて、大きな食料不足が懸念されます。

セーブ・ザ・チルドレンでは11月5日よりタイビン省にて生活必需品や破損した家屋の修理等の緊急支援を開始しています。日本ではほとんど報道されていない災害ですが、皆様のあたたかい支援をお待ちしています。

(報告:ベトナム駐在員 新井)



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