事業の概要
アフガニスタンの5歳未満児の死亡率は約4人に1人と世界で最も高く、15歳以上の識字率は男女平均34%と、まだまだ低い状況にあります(*)。SCJのアフガニスタン支援は2001年、干ばつの被災者に対する食糧配給からはじまり、翌年より学校建設や教員研修などの教育支援を開始しました。2010年も学校校舎の建設・教員研修、就学前教育、PTA支援、子ども保健教育を通して、子どもたちがよりよい環境で学習できるよう、また健康な生活を送ることができるよう、活動を行っていきます。(*)出典:The State of World's Children 2010
主な支援地域
主な支援事業
【支援地】バーミヤン州
【子どもたちへの効果】初等教育における女性教員数を増やし、女子の就学率を底上げする。女子教育の推進を通して、コミュニティの発展と女性の権利の向上に貢献する。
【活動】高校1年生から3年生の女子生徒約240名に対して教員研修を実施。研修内容は、教授法や初等教育の履修科目、子どもの権利、ポジティブ・ディシプリン(暴力・体罰に頼らない指導法)など。研修中には教員アシスタントとして実際
に小学校の事業に立ち会い、女子生徒たちは実践的な指導能力を育む機会を持つ。
<教育>
【支援地】ファリアブ州、サリプル州
【子どもたちの効果】子どもたちが、整備された学校環境の下、暴力がなく不公平な扱いを受けることのない学校に通うことができるようになる。正しい栄養・保健・衛生の知識を身に付け、感染症などのリスクから守られる。
【活動】学校校舎やトイレなどの衛生設備の整備。就学前の幼児教育を実施。また同時に学校教員に対して暴力や体罰に頼らない指導法研修を実施し、PTAや
子ども委員会の支援を行う。
アフガニスタンの子どもたち
(1)子どもの人口(18歳未満、2008年):14,445,000人(人口全体に占める割合は53%)
(2)子どもの人口(5歳未満、2008年):4,907,000人
(3)5歳未満児死亡率(1,000人あたり、2008年):257人
(4)小学校の純就学率(2003-2008年):61%
出典:UNICEF The State of the World Children Special Edition 2009 (1,2,3)およびUNICEF Childinfo Monitoring the Situation of Children and Women(4)