セーブ・ザ・チルドレンは、これまで東北沿岸部で新入学時の家計負担を軽減するための給付金を行ってきました。2022年からは、より厳しい経済状況や、障害、病気、ヤングケアラー、在留資格が不安定など生活上の困難を抱える世帯の子どもたちへの支援を幅広く行うため、対象地域を全国に拡大して「子ども給付金〜新入学サポート」を開始しました。さらに、新入学の時期だけではなく、高校などへの入学とその間の生活やまなび、卒業後の進路選択を支えるため、2022年10月から継続型の給付金事業「高校生まなびサポート」を宮城県石巻市で開始しました。
また、新型コロナウイルス感染症拡大の緊急支援として食料品支援を行ってきましたが、2022年からは、経済的により困難な状況に置かれている子育て世帯の状況をふまえ、対象地域を全国に拡大しました。
2022年6月には、誕生時から「健康に、安心、安全な環境で育つ」子どもの権利を保障するため、低所得世帯の育児費用の軽減を目的とし、新生児に必要な育児用品を詰め合わせた「ハロー!ベビーボックス」の提供を始めました。
さらに、多様なまなびや体験の機会を得ることは子どもたちの大切な権利のひとつですが、これまでの活動の中で、そうした経験をすることが経済的な理由で難しいという声が届いていました。そこで、2022年の夏から、多様な体験の機会を提供する「体験プログラム」も実施しています。