グローバルキャンペーン「EVERY ONE」

2011年の夏、セーブ・ザ・チルドレンの保健クリニックのスタッフが、生まれて3ヶ月のやせ細った赤ちゃんを見つけました。彼女の名前はウミちゃん。ケニアを襲った大干ばつの時に生まれたウミちゃんは、生まれて間もなく重度の栄養不良におちいり、発見された時は、たったの1,600グラムしかありませんでした。

クリニックに運ばれてきたときはすでに虫の息だったウミちゃんも、栄養治療のおかげでめきめきと元気になっていきました。2011年の年末には、元気に笑う姿がカメラにとらえられ、その姿はメディアを通して世界で報じられました。

ところが2013年6月、せっかく元気になったウミちゃんが、亡くなりました。原因は、肺炎と下痢でした。どちらもきちんと対処をすれば治せる病気です。ウミちゃんは生まれてすぐに栄養不良になってしまったため、病気に強い健康な体に育つことができませんでした。貧しさのため、そして近くに病院がなかったため、お母さんは元気がなくなったウミちゃんを病院に連れて行ってあげることができませんでした。

ウミちゃんのような子どもをもう一人も出したくない。だからセーブ・ザ・チルドレンは活動します。
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