国内事業
セーブ・ザ・チルドレンは日本国内でも生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」を実現するために、2003年から国内でも活動しています。子どもの貧困や子ども虐待といった日本の子どもを取り巻く課題に取り組むほか、自然災害における緊急・復興支援を行っています。
子どもの貧困問題解決
日本では現在、7人に1人の子どもが 相対的貧困下にあります。2019年6月に子どもの貧困対策法が改正され、11月には取り組みをまとめた「子供の貧困対策に関する大綱」が見直されました。国による対策が進む一方、数値目標が明確でないことや経済的支援策が十分ではないなど、解決に向けた課題もみられます。セーブ・ザ・チルドレンは、経済的に困難な状況にある子どもたちへの給付金提供、子どもの声や子どもの権利をもとにした社会啓発と政策提言を行い、市民社会の立場から子どもの貧困のより良い解決に向けて、取り組みを進めています。
地域 NPO 支援
今、日本社会では子育ての孤立化、虐待の深刻化、相対的貧困の拡大など多くの課題があり、また、自然災害の増加なども重なる中で、子どもたちの育ち、まなび、遊び、参加などの基本的な権利が保障されにくい現状があります。セーブ・ザ・チルドレンは、この現状を変えていく力を持つのは子ども自身であり、また、子どものそばにいる地域の大人だと考えています。地域NPO支援事業では、地域の非営利団体(NPO)を主な対象とする助成プログラムの実施によって、日常生活における子どもの権利の保障を目指します。
国内緊急・防災事業
近年、地震や集中豪雨など、大規模な自然災害が増えています。自然災害などに巻き込まれると、子どもも大人も、突然、非日常的な環境に放り込まれ、さまざまな問題に直面します。特に子どもは、情緒的にも認知的にも発達途中段階にあるため特有のニーズがあります。セーブ・ザ・チルドレンは、災害の影響を受けた子どもの健全な心身の発達と、子どもが自ら困難に対処していく力をサポートするために、子どもに特化した災害対応の能力を強化するための研修や啓発活動を行っています。
頻発する自然災害により子どもたちの命と暮らしが危機にさらされています。セーブ・ザ・チルドレンでは、自然災害の発生直後にいち早く実施する緊急支援から、中長期的に子どもたちの日常を回復するサポートの復興支援を行ってきました。