ニカラグア(公開日:2011.01.01)
ニカラグアのエベルホスエの話
【ごあいさつ】
いつもラテンアメリカ地域をご支援いただき、ありがとうございます。代表の子どもエベルホスエや家族、そしてニカラグアの全ての関係者を代表して、皆さまに心より感謝申し上げます。
ニカラグアから、エベルホスエや子どもたちの近況をお届けします。皆様の貴重なご支援による私たちの活動で、エベルホスエや現地の人々にどのような変化が訪れたか、ご紹介いたします。
ブライアン・ハンター
ニカラグア カントリーディレクター
ニカラグア カントリーディレクター
運動会の車イス競争で一等賞をとったエベルホスエ
【学校、だいすき!】エベルホスエ
エベルホスエは今、小学1年生。セーブ・ザ・チルドレン(SC)の支援する学校に通っています。ニカラグアの学校が障がい児を受け入れることは稀なことから、入学したての頃、母親のサイダも受け入れ側の学校も、不安でいっぱいでした。そんな大人たちをよそに、子どもたちは新しいクラスメイトを大歓迎。「車イスを引いてくれたり、外へ遊びに誘ってくれたり、みんな本当に優しいよ」エベルホスエは笑顔でいっぱいです。
学校の教室で。「さぁ、勉強するぞ!」
【息子のために、あることをはじめました。】サイダ
担任の先生によると、エベルホスエの成績はとても良いとのこと。特に算数と国語(スペイン語)が得意とのことです。でも本人が一番好きなのは体育の時間。先生がキャッチボールを教えてくれるからです。絵のコンテストでは賞をとりました。一部奨学金ももらえるようになりました。「息子の活躍を全てスクラップブックにおさめているんですよ」成長する息子のことをサイダは、とても誇らしく思っています。
海岸で見つけた魚や海藻をビンに入れて喜ぶエベルホスエ。
【私には、子どもが30人います。】フスティナ(子ども保護のボランティア)
首都マナグアでは、薬物や暴力団などの危険から子どもたちを守るため、成人ボランティアの育成に取り組んでいます。フスティナもボランティアの1人。自宅のある地区の30人の子どもたちが、ちゃんと毎日学校に通っているか、病気のときは病院に行ったかなど、親に代わって気を配ります。「子どもも一人ひとり、権利を持っている人間であることを周りの大人たちにも気付いてほしいですね。モノと同じように扱わないでほしいです」
母フスティナと一人息子のホスエは仲の良い親子
セーブ・ザ・チルドレンでは、ニカラグアでの子ども支援活動を継続して実施しています。詳しくは、グローバルサイトをご覧ください。