緊急支援(公開日:2026.05.28)
2025年、紛争により毎日3万5,000人の子どもたちが新たに避難を余儀なくされていることが明らかに
ロンドン/ジュネーブ、2026年5月14日
セーブ・ザ・チルドレンの調査によると、紛争や暴力によって家を追われる子どもの人数は2025年に過去最多となり、1日平均3万5,000人の子どもたちが新たに避難を余儀なくされていることが明らかになりました。

セーブ・ザ・チルドレンの調査によると、紛争や暴力によって家を追われる子どもの人数は2025年に過去最多となり、1日平均3万5,000人の子どもたちが新たに避難を余儀なくされていることが明らかになりました。

パレスチナ・ガザ地区のこどもひろばで子どもたちを迎えるセーブ・ザ・チルドレンスタッフ
国内避難民の動向を追跡するIDMC(国内避難民監視センター)の2025年の最新データによると、世界で生じている避難の主な要因について、紛争が気候変動を上回り、初めて最大の要因となりました。
セーブ・ザ・チルドレンの分析によると、2025年には紛争や暴力により、子どもの国内避難は約1,300万件にのぼり、2024年の約900万件から46%増加しました[1] 。
コンゴ民主共和国やスーダン、イラン、パレスチナなどでは、紛争や暴力によって、多くの子どもたちが避難を余儀なくされました。
IDMCでは、国内避難を「国内での移動の回数」として数えており、同じ人が年に何度も移動を強いられる場合も含まれます。
サラマさん*(35歳)は、コンゴ民主共和国東部での暴力から逃れるため自宅を離れ、土地や家財を残して避難しました。7人の子どもを抱え、厳しい生活を強いられています。
同国では、紛争により約560万人が避難を余儀なくされており、そのうちおよそ250万人が子どもです[2]。
サラマさん*は次のように話します。
「鍋や服、寝具など、すべてを置いてきました。何もないところからの再出発です。ここでの暮らしはとても大変で、特に土地を持っていないと、さらに厳しいのです。」
サラマさん*の子どもの一人、ガブリエルさん*(1歳)は、麻しんの発症後、重度の急性栄養不良となり、危険な状態に陥りました。
コミュニティの保健員やセーブ・ザ・チルドレンの支援により無償の医療を受け、現在は回復に向かっていますが、家族は依然として避難と貧困による厳しい状況に置かれています。
避難の増加の背景には、これまで以上に多くの子どもが紛争や暴力の中で生活している現状があります。
セーブ・ザ・チルドレンの2025年の報告によると、2024年には過去最多となる5億2,000万人、すなわち世界の子どもの5人に1人以上が紛争地域で暮らしており、2010年以降で60%増加しています。
さらに、子どもに対する重大な権利侵害(殺害、負傷、性暴力など)の件数は同期間に373%増加しており、紛争の深刻化が浮き彫りとなっています[3]。
2025年には、3,270万人の子どもたちが国内避難の状況にあり、そのうち5人に4人以上が紛争や暴力から逃れるために避難しています[4]。
さらに、2024年の最新データでは、1,900万人を超える子どもたちが難民または庇護申請者として自国を離れて生活しています[5] 。
セーブ・ザ・チルドレンの移住や避難に関するシニアアドバイザーのメリンダ・ヴァン・ザイルは、次のように述べています。
「昨年、紛争や暴力により、1日平均で3万5,000人以上の子どもたちが避難を余儀なくされました。コンゴ民主共和国やガザ地区、スーダンなどでは、複数回にわたり避難を強いられる子どももいます。
その数字の大きさには圧倒されますが、避難を余儀なくされた子どもは、単なる“数”ではありません。その一つひとつの背景には、暴力や破壊を目の当たりにし、学校や友人、地域社会を離れて、不安定な未来に向き合う子どもたちがいるのです。
セーブ・ザ・チルドレンの分析によると、2025年には紛争や暴力により、子どもの国内避難は約1,300万件にのぼり、2024年の約900万件から46%増加しました[1] 。
コンゴ民主共和国やスーダン、イラン、パレスチナなどでは、紛争や暴力によって、多くの子どもたちが避難を余儀なくされました。
IDMCでは、国内避難を「国内での移動の回数」として数えており、同じ人が年に何度も移動を強いられる場合も含まれます。
サラマさん*(35歳)は、コンゴ民主共和国東部での暴力から逃れるため自宅を離れ、土地や家財を残して避難しました。7人の子どもを抱え、厳しい生活を強いられています。
同国では、紛争により約560万人が避難を余儀なくされており、そのうちおよそ250万人が子どもです[2]。
サラマさん*は次のように話します。
「鍋や服、寝具など、すべてを置いてきました。何もないところからの再出発です。ここでの暮らしはとても大変で、特に土地を持っていないと、さらに厳しいのです。」
サラマさん*の子どもの一人、ガブリエルさん*(1歳)は、麻しんの発症後、重度の急性栄養不良となり、危険な状態に陥りました。
コミュニティの保健員やセーブ・ザ・チルドレンの支援により無償の医療を受け、現在は回復に向かっていますが、家族は依然として避難と貧困による厳しい状況に置かれています。
避難の増加の背景には、これまで以上に多くの子どもが紛争や暴力の中で生活している現状があります。
セーブ・ザ・チルドレンの2025年の報告によると、2024年には過去最多となる5億2,000万人、すなわち世界の子どもの5人に1人以上が紛争地域で暮らしており、2010年以降で60%増加しています。
さらに、子どもに対する重大な権利侵害(殺害、負傷、性暴力など)の件数は同期間に373%増加しており、紛争の深刻化が浮き彫りとなっています[3]。
2025年には、3,270万人の子どもたちが国内避難の状況にあり、そのうち5人に4人以上が紛争や暴力から逃れるために避難しています[4]。
さらに、2024年の最新データでは、1,900万人を超える子どもたちが難民または庇護申請者として自国を離れて生活しています[5] 。
セーブ・ザ・チルドレンの移住や避難に関するシニアアドバイザーのメリンダ・ヴァン・ザイルは、次のように述べています。
「昨年、紛争や暴力により、1日平均で3万5,000人以上の子どもたちが避難を余儀なくされました。コンゴ民主共和国やガザ地区、スーダンなどでは、複数回にわたり避難を強いられる子どももいます。
その数字の大きさには圧倒されますが、避難を余儀なくされた子どもは、単なる“数”ではありません。その一つひとつの背景には、暴力や破壊を目の当たりにし、学校や友人、地域社会を離れて、不安定な未来に向き合う子どもたちがいるのです。
各国政府は、紛争の予防と平和の促進に向けて行動を強化し、子どもたちが避難を強いられないように守るとともに、責任の所在を明確にする必要があります。
あわせて、人道支援が安全かつ継続的に届けられる体制を確保し、避難を余儀なくされた子どもたちが、ニーズに応じた支援や長期的な解決策を受けられるようにすることが求められます。」
あわせて、人道支援が安全かつ継続的に届けられる体制を確保し、避難を余儀なくされた子どもたちが、ニーズに応じた支援や長期的な解決策を受けられるようにすることが求められます。」
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中東危機をはじめ、人道危機や災害の影響を受け、深刻な状況に置かれている子どもたちを支援する「海外の子どもの今を支える緊急募金」に、ご寄付をお願いします。
https://x.gd/issyb
【脚注など】
*プライバシー保護のため名前は変更されています。
[1] IDMC's 2026 Global Report on Internal Displacement (GRID) found that there were 32.3 million internal displacements globally in 2025 due to conflict and violence and 29.9 million due to disasters. To estimate child shares, Save the Children applied age disaggregation percentages available to download from the datasets on the IDMC website. Since this disaggregation applies to the “stock”, i.e. total internally displaced population in a given country for that year rather than displacement movements, numbers are therefore estimates. Applying these shares on a country-by-country basis to the total conflict and violence-driven internal displacements in 2025, gives about 13 million internal displacements of children, which equates to about 35,600 a day.
[2] https://reliefweb.int/report/democratic-republic-congo/republique-democratique-du-congo-personnes-deplacees-internes-et-retournees-fevrier-2026; https://www.unicef.org/drcongo/communique-presse/directeur-regional-appelle-mobilisation-renforcee-rdc
[3] Report: https://resourcecentre.savethechildren.net/document/stop-the-war-on-children-security-for-whom-2025 and press release: https://www.savethechildren.net/news/crimes-against-children-conflict-surged-30-2024-worst-ever-level
[4] Calculated from the end of year IDP populations with age breakdown in IDMC’s 2026 Global Report on Internal Displacement (GRID).
[5] https://data.unicef.org/topic/child-migration-and-displacement/displacement/
中東危機をはじめ、人道危機や災害の影響を受け、深刻な状況に置かれている子どもたちを支援する「海外の子どもの今を支える緊急募金」に、ご寄付をお願いします。
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【脚注など】
*プライバシー保護のため名前は変更されています。
[1] IDMC's 2026 Global Report on Internal Displacement (GRID) found that there were 32.3 million internal displacements globally in 2025 due to conflict and violence and 29.9 million due to disasters. To estimate child shares, Save the Children applied age disaggregation percentages available to download from the datasets on the IDMC website. Since this disaggregation applies to the “stock”, i.e. total internally displaced population in a given country for that year rather than displacement movements, numbers are therefore estimates. Applying these shares on a country-by-country basis to the total conflict and violence-driven internal displacements in 2025, gives about 13 million internal displacements of children, which equates to about 35,600 a day.
[2] https://reliefweb.int/report/democratic-republic-congo/republique-democratique-du-congo-personnes-deplacees-internes-et-retournees-fevrier-2026; https://www.unicef.org/drcongo/communique-presse/directeur-regional-appelle-mobilisation-renforcee-rdc
[3] Report: https://resourcecentre.savethechildren.net/document/stop-the-war-on-children-security-for-whom-2025 and press release: https://www.savethechildren.net/news/crimes-against-children-conflict-surged-30-2024-worst-ever-level
[4] Calculated from the end of year IDP populations with age breakdown in IDMC’s 2026 Global Report on Internal Displacement (GRID).
[5] https://data.unicef.org/topic/child-migration-and-displacement/displacement/



