日本/国内災害(公開日:2025.07.08)
【活動報告】熊本で学童保育の防災に関する大人・子ども向けのワークショップを開催
セーブ・ザ・チルドレンは、熊本県学童保育連絡協議会(以下、熊本連協)と共催で、1月22日に水俣市、1月23日に天草市にて「熊本県放課後児童クラブ(学童保育)防災マニュアル検証ワークショップ」を開催しました。


熊本連協とは、2023年から熊本県の学童保育の防災に関する取り組みのために連携し、八代市や人吉市、芦北町、球磨村といった過去に災害の影響を受けた地域を中心に、防災備品の提供や学童保育支援員への研修を行ってきました。
そうした中、児童福祉法などの一部改正により、2024年4月から学童保育施設における安全計画の策定が義務化され、防災に関するマニュアルの整備や、緊急時の行動フローを考える必要性がさらに高まりました。
そこで、セーブ・ザ・チルドレンの防災活動アドバイザーである桜井愛子氏(神⼾⼤学⼤学院国際協⼒研究科 兼 東北大学災害科学国際研究所 教授)を講師とし、地震の災害リスクと災害後の対応フローを考え、防災マニュアルの内容を検証するワークショップを水俣市と天草市それぞれで学童保育支援員や行政職員を対象に開催しました。
そうした中、児童福祉法などの一部改正により、2024年4月から学童保育施設における安全計画の策定が義務化され、防災に関するマニュアルの整備や、緊急時の行動フローを考える必要性がさらに高まりました。
そこで、セーブ・ザ・チルドレンの防災活動アドバイザーである桜井愛子氏(神⼾⼤学⼤学院国際協⼒研究科 兼 東北大学災害科学国際研究所 教授)を講師とし、地震の災害リスクと災害後の対応フローを考え、防災マニュアルの内容を検証するワークショップを水俣市と天草市それぞれで学童保育支援員や行政職員を対象に開催しました。
桜井氏から、災害時に「使える」マニュアルを作成するためには、学童保育施設の所在地周辺の災害リスクを把握し、定期的に内容を見直すことが重要だという説明がありました。その後、地震発生時を想定した行動フローを考えるグループワークを行いました。参加した支援員からは「最悪の時を想定してマニュアルを作ることが大切だと感じた。」「早速クラブに持ち帰り、参加できなかった支援員と共有していきたい。」「みんなで共通理解をし、子どもたちと一緒に訓練をしておくことが大事だということが分かった。」などの感想がありました。




学童保育支援員・行政職員向けワークショップを開催した後には、水俣市、天草市それぞれの学童保育施設を訪問し、セーブ・ザ・チルドレンの職員による、子どもたち向け防災ワークショップも行いました。
まず子どもたちは非常用持ち出し袋の中は見ずに、手で触れたものが何かを考えます。考えているときは「何これ!?」「あっ、分かった!」などと反応はさまざまでしたが、備品を出し、セーブ・ザ・チルドレンの職員が使い方などを説明すると集中して聞いていました。
まず子どもたちは非常用持ち出し袋の中は見ずに、手で触れたものが何かを考えます。考えているときは「何これ!?」「あっ、分かった!」などと反応はさまざまでしたが、備品を出し、セーブ・ザ・チルドレンの職員が使い方などを説明すると集中して聞いていました。
ゲーム終了後は、非常用持ち出し袋の中に自宅や学童で使う時に追加したら良いと思うもののアイデア出しを行いました。災害時は、普段食べたり使っているものがすぐに手に入るわけではありません。追加したいものを非常用持ち出し袋に入れて運べるかということも考えながら、子どもたちからは「お菓子」「歯ブラシ」「ジャンパー」などの意見が出ました。そして、「いつも食べているおやつがあったらいいと思う」、「歯みがきしないと虫歯になるから」「ジャンパーを持っていた方が寒くないし、小さくして入れられるから」と、なぜそれが必要だと思ったのかについて子ども自身が紹介しました。
ワークショップ実施後のアンケートでは、「しらなかったことがしれてよかった」「防災についてにげる場所を家族で確認したり、食べものをためておきたいです」などの感想がありました。
子どもの居場所として重要な役割を果たす学童保育施設において、子どもや支援員の命を守るために災害への備えは大変重要です。
セーブ・ザ・チルドレンは、引き続き地域の団体や自治体と連携し、学童保育の防災や災害対応力強化の活動を行っていきます。
セーブ・ザ・チルドレンは、引き続き地域の団体や自治体と連携し、学童保育の防災や災害対応力強化の活動を行っていきます。
(報告:国内事業部 吉田)