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ベトナム
(公開日:2025.10.21)

【ベトナム】保健と農業の連携による母子の栄養改善事業 3年次が開始

 
<3年次贈与契約署名式の開催> 
2025年10月17日に在ベトナム日本国大使館において、セーブ・ザ・チルドレンが実施する「ソンラ省における少数民族の生計向上のための農業及び栄養改善事業(第3年次)」の贈与契約署名式が行われました。
 

贈与契約署名式の様子 (掲示しているのは、事業で作成した視覚教材)


3年間にわたる本事業では、モデル農園や生産者グループを通じて農業生産と流通を強化し、対象世帯の収入と食料供給の改善を目指します。また、保健施設職員に対する能力強化や彼らによる栄養指導を通じて、母子の健康と栄養状態の改善にも取り組みます。これらの取り組みの成功事例を行政職員や地域住民に紹介し、少数民族の生計向上に向けた政策提言を行い、さらに、行政関係者への研修や共同での振り返りを通じて、地域で継続的な取り組みができる体制づくりを図ります。


   

在ベトナム日本国大使館の伊藤直樹大使   セーブ・ザ・チルドレン・ベトナム国事務所
ヴ・チュオン・アン財務・支援サービス部長 


署名式において在ベトナム日本国大使館の伊藤直樹大使は、3年次事業終了後を見据えた現地への提言活動の重要性について強調しました。セーブ・ザ・チルドレンのベトナム駐在員 梛野は活動概要および農業生産支援の活動を通して約95%の世帯で必要な食料を確保できたという成果を紹介し、セーブ・ザ・チルドレン・ベトナム国事務所のヴ・チュオン・アン財務・支援サービス部長はベトナムでの保健栄養分野における日本政府からのこれまでの支援について謝意を表しました。


<2年次の活動の締めくくり:道路整備による基礎インフラの強化>

 

シムバン コミューンで完工した道路に設置した事業の看板(2025年10月) 


2年次では活動の一つである、ソンラ省内の道路整備4ヶ所の工事を終えたことを受け、現地協力機関のソンラ省CDC(Center for Disease Control)と共に道路整備箇所を視察し、各コミューン人民委員会同行の下、完成した道路の引き渡しを行いました。村の道路整備により、バイクなどの往来が円滑になり、農産物の流通や保健施設などへのアクセスが改善され、地域住民の生活環境や生計の向上に貢献しています。



事業で支援した道路を利用する帰宅時の子ども



       パックンガ コミューン人民委員会への道路の引き渡しの様子(2025年10月)


パックンガ コミューン人民委員会からは、「このような道路は現地の人々の暮らしを円滑にし、地域経済の活性化にもつながる」とのコメントがありました。また、視察の際には、完成した道路をバイクで通行する住民の姿や、学校帰りの子どもたちが整備された道路を通って帰宅する様子が見られ、この道路が今後、村にとって重要な基礎インフラとして活用されていくことを実感しました。

 

事業で栽培指導を行った家庭菜園で野菜の収穫を行うタイ族の女性(2025年6月)


<3年次の取り組み>

3年次事業では、受益者を合計約4万5,500人に拡大し、農業と栄養改善の活動を世帯レベルで定着させることを目指します。ソンラ省の農業局や普及員、保健局やCDC(Center for Disease Control)などの現地関係機関と連携して活動を進め、本事業で実施した活動を生計向上の有効なアプローチとして発信、現地政府機関に提言していきます。

3年次の重要な活動の一つとして、政策提言の強化があります。エンドライン調査を通じて農業や保健分野の成果を詳細に取りまとめ、ソンラ市やハノイでのワークショップを開催するなど、現地行政の政策や活動計画への働きかけを行います。これにより、農業と保健栄養分野のマルチセクター連携の重要性を訴え、世帯レベルでの生計向上や子どもの栄養改善に向けた政策提言を行っていく予定です。

本事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力」によるご支援と、個人・法人の多くの皆さまのご寄付により実施されています。


(海外事業部 ベトナム駐在員 梛野耕介)

 

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