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アフガニスタン
(公開日:2026.03.30)

アフガニスタン北部、長期化する干ばつで児童労働と長期欠席が増加

 
カブール、2026年3月26日―セーブ・ザ・チルドレンの調査によると、アフガニスタン北部の深刻な干ばつの影響を受ける地域では、約3分の2の世帯において児童労働が増加、学校に通う子どもは全体の5人に1人程度にとどまっていることがわかりました。

干ばつの深刻な影響を受けたアフガニスタン北部のバルフ、ジャウズジャン、サレポル、ファーリヤーブ各州で2025年9月に実施された調査では、収入源の喪失や食料不足、避難の長期化などが、子どもたちを働かざるを得ない状況に追い込んでいる実態が明らかになりました。また、回答者の61%が「2024年以降、児童労働が増えた」と答えています。

セーブ・ザ・チルドレンの調査では、学校に通っていない子どもの79%が、経済的な厳しさ(45%)や、子どもが働いて家族を支える必要(42%)によって通学が妨げられていることが明らかになりました[1]。

アフガニスタンでは干ばつが4年連続で続いており、いくつかの州では雨水に頼る小麦の約8割が収穫できない状態にあります。

2025年9月に実施された535世帯を対象とする調査では、2024年と比べて水の利用可能量が大幅または中程度に減少したと答えた世帯が約85%にのぼることが明らかになりました。また、干ばつの影響を受けている州では、子どもの約半数が毎日安全な飲み水を確保できていない状況にあります。

食料価格の高騰が家計へのさらなる負担となっており、アフガニスタンでは、同国の輸入の30%を占めるイランが輸出を停止したことや[2]、パキスタンとの貿易の混乱により、物価が上昇しています。

IPC(統合食料安全保障段階分類)によると、約900万人、つまり子どもの3人に1人が深刻な飢餓に直面しており、さらに5歳未満の子ども370万人が急性栄養不良に陥っています[3]。

セーブ・ザ・チルドレンが実施した調査では、回答者の3分の2が、自分の子どもに低体重や発育阻害など、成長不良の明らかな兆候が見られると答えており、妊娠中または授乳中の母親の約半数は、通常よりも食事量が減っていると回答しました[1]。


干ばつの被害が深刻なアフガニスタン北部に暮らすスルタナさん*と家族

干ばつの被害が深刻なアフガニスタン北部に暮らすベルキスさん*(30歳)は、夫と6人の子どもと共に生活しています。娘のスルタナさん*(1歳)は、重度の急性栄養不良のため、セーブ・ザ・チルドレンの診療所で補助食や医薬品による治療を受けています。

ベルキスさん*は次のように話します。
「私たちには、より良い栄養を与える余裕がありません。娘が口にできるのは母乳だけですが、私自身が十分に食べられていないので、母乳も十分に出ません。特に、医師から食べるように言われているものは、全く足りていません。

干ばつにより、私たちの生活は一変しました。以前は作物を育て、自分たちの食料のほとんどを自給できていましたが、今では小麦を含めてすべて市場で買わなければなりません。かつては自分たちでメロンやスイカも作っていたのです。」

栄養看護師のザリンさん*はこう話します。「この村の子どもたちは十分な食べ物を得られず、多くの子どもがお腹いっぱいになることがありません。痩せている子が多く、干ばつや安全な飲み水の不足、貧困の影響で、子どもたちの成長は通常よりも遅れています。

また、セーブ・ザ・チルドレンが調査した干ばつの影響を受けた州では、失業が増える中で、家族の約4分の3が食料を購入するために借金やつけ払いに頼らざるを得ない状況にあります。

さらに、回答者の4分の1以上が、2025年9月までの4ヶ月間で仕事を失ったと答えています。
10世帯中9世帯以上が臨時労働に収入を頼っていますが、水源の枯渇で作物が植えられず、働ける機会は非常に限られています[1]。

セーブ・ザ・チルドレン・アフガニスタンのカントリーディレクター、ブヤル・ホジャは次のように述べています。

「干ばつは、子どもたちの生活を静かに、しかし確実に破壊しています。4年間にわたる深刻な水不足の影響は明らかで、子どもたちは空腹のまま過ごし、働かざるを得ず、学校にも通えない状況に置かれています。

かつて作物が育っていた土地は、いまや干上がっています。生計手段は大幅に失われました。子どもたちがこの気候危機の代償を払うべきではありません。

アフガニスタンは、援助資金が大幅に削減され、ニーズが極めて大きいこの時期に、複数の危機が同時に押し寄せています。急性栄養不良の子どもは約400万人に上り、パキスタンとイランからは500万人以上が帰還しました。さらに、昨年の大規模な地震の影響からいまだ立ち直れずにおり、食料価格の高騰によって飢餓がさらに深刻化するおそれがあります。

支援国・機関は、これ以上多くの子どもたちが空腹や労働に追いやられ、そして教育の機会を失うことがないよう、柔軟性の高い資金提供を早急に拡大する必要があります。」

セーブ・ザ・チルドレンは、干ばつの影響を受けた家族の経済的負担を軽減し、食料消費の改善と安定化を図るとともに、子どもの保護を強化するため、多目的現金給付を実施しています。ジョウズジャン州とファーリヤーブ州では、女性世帯主382世帯を含む約650世帯が、2回分の現金給付を受けました。

セーブ・ザ・チルドレンは、紛争や自然災害発生時を含め、1976年からアフガニスタンで活動しています。私たちは9つの州でプログラムを実施しており、さらに11の州でパートナー団体と協力しています。提供するサービスは、保健・栄養、教育、子どもの保護、シェルター(仮設住居)、水・衛生・衛生管理、生計支援など多岐にわたります。

【ご寄付のお願い】
人道危機や災害の影響を受け、深刻な状況に置かれている子どもたちを支援する「海外の子どもの今を支える緊急募金」に、ご寄付をお願いします。
https://x.gd/jaYfi


【脚注など】
*プライバシー保護のため名前は変更されています。

[1] Save the Children Multi-Sectoral Needs Assessment Report, 2025

A mixed-methods approach combined quantitative (household surveys) and qualitative (Key Informant Interviews and Focus Group Discussions) tools to assess the drought’s impact.  535 households were selected through simple random sampling across 4 provinces (Balkh, Jawzjan, SarePul, and Faryab) and 16 districts in September 2025 through household surveys, Focus Group Discussions (FGDs), and Key Informant Interviews (KIIs). The sample included 35% children, 65% adults, and 10% people with disabilities.

[2]https://thedocs.worldbank.org/en/doc/84116346a00db27c63e041f86892ba01-0310012026/original/Afghanistan-Economic-Monitor-December-2025.pdf

[3] https://www.savethechildren.net/news/afghanistan-more-one-three-children-facing-crisis-levels-hunger-winter-starts
























 

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