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タイ
(公開日:2017.03.15)

子どもたちが、水の事故予防に向けた教材開発に取り組みます!

 
政府の統計では、毎年1000人前後の子ども(15歳未満)が、水の事故により命を失っているタイ。統計に含まれない、届け出のない犠牲者を含めると、その人数は2650人に上るとも言われています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、タイの子どもの水死事故の予防に向けて、2016年9月に、バンコクの小学校を対象とする参加型教育教材開発事業を開始しました。

この事業では、水死事故の予防に向けた泳法指導などとともに、子どもの視点に立った、啓発教材の開発に取り組みます。

事業開始当初の2016年中は、水死事故予防に携わる政府機関や専門機関との協議、対象校の選定、さらには教材の普及候補地の水の事故発生リスクをはじめとする現状調査等を実施。2017年に入ってからは、対象校における活動が始まりました。


2017年2月18日に、バンコクSusan Bua小学校で実施したワークショップの様子。子どもたちと教職員らに、この事業の目的・活動についての説明と、水の事故や水死事故予防に関する子どもたちの理解を深めるための導入的活動も行いました。


事業の主な活動の柱は次の通りです。

(1) 対象校の小学生が、子どもの視点から水死事故のリスクと必要な予防対策を特定するためのワークショップ 
(2) 水死予防に向けた、子どもを対象とする啓発・教育活動の実施と水死予防教材の鍵となるメッセージの考案
(3) 子ども向け水死事故予防啓発教材の制作と普及活動の開始


2017年2月22日に、バンコクSuan Bua小学校で開催した泳力テストの様子。水の事故に備えた泳法研修に向けて、参加予定の子どもたちを対象に実施された事前テスト。水の事故にあった時の対応に関する簡単な筆記試験とプールでの「3分間浮いていられるか」等の実技試験を組み合わせました。教材開発は、泳力のレベルが異なる子どもたちのニーズに合うものでなければなりません。


この事業で制作された教材は、近年降雨による洪水リスク等も懸念されるバンコクだけでなく、パンガー県タクワパー郡など、タイ国内で子どもの水の事故発生リスクの高い地域に普及される予定です。

さて、子どもたちの声やアイデアから生まれる教材は、どのようなものになるのでしょうか。どうぞお楽しみに!

本事業は、皆さまからのご寄付および株式会社ファミリーマートのご支援により実施しています。

(海外事業部 タイ担当:石川)




 

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