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コートジボワール
(公開日:2011.07.01)

事業方針(コートジボワ―ル)

 

イメージ:コートジボワールの子ども(ババ)
【コートジボワール活動概要】
セーブ・ザ・チルドレンは、1990年代初めから西アフリカで活動を開始しています。コートジボワールでは特に、2002年9月の情勢危機以降、社会福祉省、地元NGO団体、その他地域団体や子どもたち自身と協力し、紛争で被害にあった子どもたちが必要とする援助を展開しています。


西アフリカのコートジボワールでは厳しい状況が続いています

【コートジボワールの現状】
コートジボワール地図西アフリカに位置するコートジボワールの人口は約1670万人です。首都はヤムスクロですが、実質的な経済の中心はアビジャンです。

気候は熱帯性で一年に二回の雨期があります。19世紀後半にフランスの植民地となり、独立を果たしたのは1960年8月のことです。公用語はフランス語、政治体制は共和制をとり、元首は大統領です。

コートジボワールの経済は、カカオ(世界1位)やコーヒーなどの農産物によって支えられていて、農業に従事する人口は全体の80%を占めています。しかし、一次産品の価格が低迷したため、経済的に非常に苦しい状況にあり、膨大な対外債務を抱えています。

政治的にも、2002年9月のクーデター以来、コートジボワールは危機的な状況にあります。国は反政府勢力の支配下にある北部と、政府軍の支配する南部に分断されました。この紛争によって、国中で虐待が行われています。何百人もの人々が行方不明になっており、処刑、軍隊への強制参加や集団虐殺など、人権を脅かす深刻な犯罪が数多く報告されています。

2004年4月、6,000名規模の国連PKOが、平和維持任務のためコートジボワールに派遣されました。2005年10月には大統領選挙が予定されています。

子どもの学校教育は義務となっていますが、特に地方では教育を受ける権利は保障されていません。経済的な理由のため、2、3年通っただけで学校に行けなくなる子どもたちがたくさんいます。政府の統計では6才から18才までの子どもたちの就学率は50〜60%ですが、紛争によってこの数は著しく減少していま
す。

【セーブ・ザ・チルドレンの活動】
セーブ・ザ・チルドレンは政府の管理下にある地域、反政府軍の管理下にある地域を問わず、コートジボワールの南部、中央及び北部で活動をしています。

子どもの保護
  • イメージ:兵士と子どもたちこれまでセーブ・ザ・チルドレンは、アビジャン、ギグロ、マン、そしてタブーにおいて、保護が必要な難民の子どものために一連の介入を行ってきました。
    セーブ・ザ・チルドレンは、難民移動中に親と離ればなれになってしまった子どもの身元確認及び証明書類の作成、またそのような子どもの追跡、公式難民組織
    への登録、そして彼らに難民キャンプ地や難民受け入れ国内でフォスターファミリーを見つけることも含めた家族追跡活動の実施に取り組んでいます。

    セーブ・ザ・チルドレンは子どもの問題についての調査を実施し、パーム油農場や魚下ろし場で働く子どもがいることや、家族のための食料や燃料と引き換えに
    売春をしている子どもがいるということを確認しました。児童労働問題に取り組む長期的な方策を立てるため、地域の団体と協力し、セーブ・ザ・チルドレンは
    支援活動を開始しました。
  • 教育
    セーブ・ザ・チルドレンは、コミュニティの先生たちと協力し、困難な状況にある子どもたちのために、遊びやグループディスカッション等の手法を取り入れな
    がら読み書きや算数等の初等教育を教え、子どもたちが公式教育の場に戻っていけるよう手助けをしています。マンとギグロでは、約900名の子どもたちがこ
    のような教育を受けています。また、各地の難民キャンプでも、多くの子どもたち(マンとギグロでは約600名、タブーでは約700名)が、上述のような補
    助教育を受けています。さらに、タブーの難民キャンプでは、39名の若くして母親となった少女たちのために、子どもの育て方や衛生問題等に焦点を当てたグ
    ループディスカッションの場を設けました。
  • 軍隊や武装グループに関係する子どもたち
    ギグロとマンで何千人もの子どもたちが軍隊や武装グループと関わりがあることが確認されています。セーブ・ザ・チルドレンは地元のNGO団体、組織団体や
    教会に対して、子どもの武装解除及び動員解除そして社会復帰について、さらに、親と離ればなれになってしまった子どもの身元確認、証明書類の作成、追跡調
    査や家族との再会についての研修プログラムを行ってきました。そのような追跡調査の結果、ギグロでは、両親と離れ離れになってしまった子どもの叔父を発見
    し、その叔父からの情報で両親の居場所が分かった、というケースもありました。

    セーブ・ザ・チルドレンは同時に、現在または過去において兵士と関係のあった少女たちへの対応を行っています。現在、彼女たちの大半は若い母親となり、自
    分自身や自分の子どもを養うために娼婦として働いています。彼女たちの多くは性感染症等の病気に悩み、自身の家族と再び連絡を取り合うことや地元地域社会
    に受け入れてもらうことを望んでいるのにも関わらず、地域の基本的なサービスをあまり受けられないでいます。
  • 緊急医療
    イメージ:子どもたちセーブ・ザ・チルドレンはギグロ、タブー、グラボにある9つの村、およそ3万人の健康を管理するために6つの移動診療所を支援しています。それらの診療所
    では、医薬治療、妊産婦検診、そして5歳以下の子どもにポリオとはしかの予防接種を行っています。

    セーブ・ザ・チルドレンは、人々にいつ診療所がやってくるのかを知らせるため、そして診療所が行っているサービスに関してよりよく知ってもらうために14の地域医療委員会を設置しました。

【コートジボワールの主な活動と成果(2008年)
  • 子どもの保護や体罰の禁止に関する教員研修を実施。
    →教員576人が参加、体罰を行わないなどの指導法を習得した。
  • 86の小学校建設・修繕活動を実施。
    →以前よりも安全・適切な環境で子どもたちが学べるようになった。


セーブ・ザ・チルドレンでは、コートジボワールでの子ども支援活動を継続して実施しています。詳しくは、グローバルサイトをご覧ください。

 

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