アメリカ合衆国(公開日:2020.04.23)
新型コロナウイルス感染症 アメリカの親の3人に1人が子どものメンタルヘルスに不安
アメリカで新型コロナウイルス感染症が急速に拡大するなか、セーブ・ザ・チルドレンは、多くの親や養育者が子どもたちのメンタルヘルスについて深刻な懸念を抱いているという調査結果を発表しました。
調査結果では、回答者のうち67%の親が新型コロナウイルスの影響で子どもたちの情緒やメンタルヘルスについて「とても」もしくは「ある程度」懸念すると回答しています。
また、子どもたちに今の気持ちを聞いたところ、およそ半分にあたる52%が「つまらない」、49%が「心配だ」と回答しています。続いて「怖い」34%、「不安だ」27%、「混乱する」24%、「ストレスがたまる」23%、「不幸だ」22%などと回答しており、49%の子どもたちが新型コロナウイルス関連で何らかの不安を抱えていることが分かりました。
この調査は、アメリカの1,500世帯、6歳から18歳までの子どもと親を対象に、全国レベルで初めて実施されたもので、「新型コロナウイルスが日常生活にどのように影響を与え、その結果どのような気持ちになったか」という質問などを含み、現在の感染拡大に対して一般市民が抱いている気持ちを明らかにすることを目的に実施されました。
教育に関しては、52%の子どもが秋から始まる新学期に向けて十分な学習ができないと不安に感じています。学習時間については、51%の子どもが学校から出された課題に一日2〜3時間取り組んでいますが、通常の学校の授業時間にあたる6時間程度勉強をしている子どもはわずか4%となっています。また、子ども同様、65%の親が自分の子どもが授業についていけなくなることは避けたいと考えています。さらに、就学前の子どもを持つ親の53%が新学期に向けた入園準備ができないのではないかと不安を抱えています。
休校やソーシャルディスタンス(他者と一定の距離を保つこと)の社会的影響に関しては、全体の4分の3の子どもたちが最も心配していることにあたり、74%の子どもが学年最後の学期や放課後の活動がなくなってしまうこと、70%の子どもが友だちにお別れの言葉を言うことすらできないことを不安に感じています。
一方、親は仕事や介護に関する不安が多く、特にお金に関する心配が71%とトップ、続いて68%が年配の親族に会えないこと、という結果になっています。新型コロナウイルス感染症の影響で26%の親が減給や無収入となり、51%の親が家計の支出を見直しています。また、25%の親が子どもの世話をしながら何とか在宅勤務をしている状況です。
セーブ・ザ・チルドレンUS事務局長ヤンティ・ソリプトは、「アメリカ、そして世界は今、前代未聞の危機に直面しています。今回の調査から子どもたちが休校や友だちと会えないことによる影響を受けていることは明らかです。特に、必要な食料が買えない家庭の子どもたちやオンライン学習にアクセスできないような経済的に困難な家庭の子どもたちは、脆弱な状況に置かれており、長時間家にいることによる虐待のリスクも懸念されます。このような時だからこそ、子どもたちの声を聴き、支援していくことが重要です。」
しかしながら、調査結果はすべて否定的な内容だけではありません。72%の子どもが家族との時間が増えたことを喜んでおり、61%の親が子どもの学習により積極的に関わることができることを好意的にとらえていることが分かりました。
セーブ・ザ・チルドレンは、この世界的な危機のなか、およそ100億円規模の緊急子ども支援を開始し、すべての子どもたち、特に脆弱な状況にある子どもたちを守るために、迅速に活動を行っていきます。
調査結果では、回答者のうち67%の親が新型コロナウイルスの影響で子どもたちの情緒やメンタルヘルスについて「とても」もしくは「ある程度」懸念すると回答しています。
また、子どもたちに今の気持ちを聞いたところ、およそ半分にあたる52%が「つまらない」、49%が「心配だ」と回答しています。続いて「怖い」34%、「不安だ」27%、「混乱する」24%、「ストレスがたまる」23%、「不幸だ」22%などと回答しており、49%の子どもたちが新型コロナウイルス関連で何らかの不安を抱えていることが分かりました。
この調査は、アメリカの1,500世帯、6歳から18歳までの子どもと親を対象に、全国レベルで初めて実施されたもので、「新型コロナウイルスが日常生活にどのように影響を与え、その結果どのような気持ちになったか」という質問などを含み、現在の感染拡大に対して一般市民が抱いている気持ちを明らかにすることを目的に実施されました。
教育に関しては、52%の子どもが秋から始まる新学期に向けて十分な学習ができないと不安に感じています。学習時間については、51%の子どもが学校から出された課題に一日2〜3時間取り組んでいますが、通常の学校の授業時間にあたる6時間程度勉強をしている子どもはわずか4%となっています。また、子ども同様、65%の親が自分の子どもが授業についていけなくなることは避けたいと考えています。さらに、就学前の子どもを持つ親の53%が新学期に向けた入園準備ができないのではないかと不安を抱えています。
休校やソーシャルディスタンス(他者と一定の距離を保つこと)の社会的影響に関しては、全体の4分の3の子どもたちが最も心配していることにあたり、74%の子どもが学年最後の学期や放課後の活動がなくなってしまうこと、70%の子どもが友だちにお別れの言葉を言うことすらできないことを不安に感じています。
一方、親は仕事や介護に関する不安が多く、特にお金に関する心配が71%とトップ、続いて68%が年配の親族に会えないこと、という結果になっています。新型コロナウイルス感染症の影響で26%の親が減給や無収入となり、51%の親が家計の支出を見直しています。また、25%の親が子どもの世話をしながら何とか在宅勤務をしている状況です。
セーブ・ザ・チルドレンUS事務局長ヤンティ・ソリプトは、「アメリカ、そして世界は今、前代未聞の危機に直面しています。今回の調査から子どもたちが休校や友だちと会えないことによる影響を受けていることは明らかです。特に、必要な食料が買えない家庭の子どもたちやオンライン学習にアクセスできないような経済的に困難な家庭の子どもたちは、脆弱な状況に置かれており、長時間家にいることによる虐待のリスクも懸念されます。このような時だからこそ、子どもたちの声を聴き、支援していくことが重要です。」
しかしながら、調査結果はすべて否定的な内容だけではありません。72%の子どもが家族との時間が増えたことを喜んでおり、61%の親が子どもの学習により積極的に関わることができることを好意的にとらえていることが分かりました。
セーブ・ザ・チルドレンは、この世界的な危機のなか、およそ100億円規模の緊急子ども支援を開始し、すべての子どもたち、特に脆弱な状況にある子どもたちを守るために、迅速に活動を行っていきます。