トップページ > スタッフブログ > 緊急支援 > 【トンガ 海底火山大規模噴火】3人が死亡し、家屋50棟が倒壊−被災状況が徐々に明らかに

緊急支援
(公開日:2022.01.20)

【トンガ 海底火山大規模噴火】3人が死亡し、家屋50棟が倒壊−被災状況が徐々に明らかに

 
2022年1月15日に南太平洋のトンガ諸島で発生した海底火山の大規模噴火によって津波が発生し、少なくとも3人が犠牲になり、家屋50棟が倒壊しました。また、南太平洋諸島の一部では、1月19日現在もすべての通信がつながらない状態にあります。

人口10万人のうち2万8,000人の子どもたちを含む約8万人が、今回の大規模噴火の影響を受けているとみられています。トンガ政府によると、トンガタプ島とエウア島、ハアパイ諸島の西岸で大きな被害が出ており、ほとんどの人たちが親せきの家に避難しています。

人道支援のための包括的な情報収集は、通信が遮断され、また最も被害が大きかった一部の地域にアクセスできないこともあり困難を極めています。オーストラリアとニュージーランドは哨戒機を派遣しましたが、予定されていた支援物資などを積んだフライトは、滑走路に積もった厚い灰が取り除かれるまで延期になりました。

住居を失った家族の健康への懸念に加え、降灰による飲料水の汚染で引き起こされる子どもたちやその家族の健康被害も喫緊の脅威です。政府からは、銅やカドミウム、ヒ素などの重金属を含む灰により汚染された水源があるとの報告もあります。

セーブ・ザ・チルドレン フィジー事務所長は次の通り状況を伝えます。
「トンガの状況が徐々に明らかになるにつれ、私たちは、被災した子どもたちやその家族の状況に不安を募らせています。トンガに暮らす子どもたちは1月31日に、学校が始まる予定でしたが、校舎の損傷により、学習の再開が遅れることは間違いありません。セーブ・ザ・チルドレンは、トンガの人たちをできる限り支援する準備があります。

気候変動の影響で太平洋の海面が上昇し、トンガやフィジーなどの国々は、これまで以上に津波に対して脆弱になっています。私たちにはレジリエンス(回復力)があり、こうした状況に適応しようとしていますが、数メートルの水位上昇が家を覆い、子どもたちやその家族の命を奪ってしまう状況です。」

気候変動問題は、太平洋の多くの島々、特に環礁低地国やその沿岸地域に、さらに深刻な脅威を与えています。海面の上昇に伴い、これらの島々は津波や火山噴火の影響をより受けやすくなっています。

セーブ・ザ・チルドレンは、トンガで教育省と連携し、離島や遠隔地に暮らす子どもたちに100万豪ドル(約8,200万円)規模の遠隔学習支援を提供しています。また、パートナー団体は、ハマeラーニングプラットフォーム(the Hama eLearning Platform)と呼ばれる教育や重要な研修を提供するプログラムを緊急支援として行う準備ができています。

 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP