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ハイチ
(公開日:2010.01.25)

ハイチ地震 親と離れ離れになった子どもの再会支援に尽力(2010.01.25)

 

ハイチで地震が発生してから、2週間近くが経過します。


セーブ・ザ・チルドレンは、支援と調査の対象をポルトープランスからさらに、ジャクメル、レオガン、カルフールにまで拡大して、水、食糧、医薬品や避難設備など日常生活に必要不可欠なニーズに対する緊急支援を続けています。同時に、子どもたちの保護を最優先事項として、子どもたちの安全確保と家族との再会支援に尽力しています。


【これまでのおもな緊急支援】
・85,000人に医薬品を配布。
・300の生活用品キットをポルトープランスの仮設キャンプで1,500人へ配布。
・レオガンの移動クリニックでは、1日およそ100名の患者を診察。
・訓練を受けた70名のヘルスワーカーが、別に開設されたクリニックで診療開始。
・4つの移動ヘルスチーム(医師1名、看護婦1名で編成)がジャクメルで診察開始。
・6つのチャイルドフレンドリースペースを開設。5日間で2,000人の子どもたちを受け入れ。




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(C)Adriana Zehbrauskas/Polaris


 


今回の災害で、最も脆弱なのは子どもたちです。


特に親と離れ離れになった子どもに、安全で健全な生活を確保することができるための支援が必要です。セーブ・ザ・チルドレンは、キャンプや避難所においても子どもたちが安心して遊べる場所を提供しています。このような場所では、震災で受けた心の傷のケアも行うことができます。同時に、ハイチ政府と協働し、親と離れ離れになった子どもの身元確認と、再会支援を推進しています。


現在、訓練を受けたおよそ50名の専門家とスタッフによって、子どもたちの避難先の特定を行っています。これらの専門家たちは、コミュニティと協力し、子どもたちが親と再会を果たすまで子どもたちの安全を守ります。多くの子どもたちが、地震の際に、学校にいたり、親が仕事中だったため、親や家族と離れてしまいました。また、震災後、治療を受けるために別の場所に搬送され親と離れたり、親が食糧や仕事を探しに出かけたため、一時的に置き去りになった子どもたちもいます。セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちの安全の確保と家族との再会のための活動に全力を傾けます。



【ハイチ孤児の養子縁組に関して】
今回の地震によって親を亡くした孤児は数万人にのぼるとみられ、セーブ・ザ・チルドレンにも善意による養子縁組の要請をいただいています。しかしながら、私たちは、これまでの長い経験からも、子どもたちにとって、可能な限り生まれた国で、家族やコミュニティによって守られながら生活を建て直すことが最良であると考え、早急すぎる養子縁組を懸念しています。特に、地震の直後では、子どもたちが本当に孤児になってしまったかを確かめるシステムさえもなく、細心の注意を払い時間をかけて子どもたちの状況を検証する必要があります。まずは家族を捜す努力をし、家族との再会を可能な限り推進することが重要です。


【ハイチ地震緊急支援の活動へのご寄付受け終了のお知らせ】


ハイチ地震緊急支援募金は、ご寄付の受付を終了いたし
ました。

皆さまからのご支援まことにありがとうございました。








 

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