パキスタン(公開日:2010.01.01)
事業の概要
2010年7月、パキスタン北東部パンジャブ州で発生した洪水で、1,000万人の子どもが被災しました。現地での調査によると子どもたちは、洪水の再発や水に対する恐れや災害の影響によるストレスを抱えています。SCJは、2010年11月より、子どもの生活支援と保護事業を開始し、子どもたちが心身ともに健全に復興へと向かうことのできる環境の整備を目指します。
支援地の地図
主な支援事業
<生活支援・子ども保護>
2010年パキスタン水害被災者支援事業
【支援地】
パンジャブ州
【子どもへの効果】
・「子ども広場」での遊びをとおして、子どもたちのストレスが軽減され、集中力が取り戻される。他の子どもと遊ぶことで協調性や想像力などが培われ、被災後の変化に対応しやすくなる。
・地域全体で、子どもを保護する体制が整備されることで、子どもが適切に保護される。
【活動】
・冬服、学用品・衛生キットの配布(特に9歳以下の子どもを対象に冬用の衣類を配布。10歳以上の子どもに衛生用品と学用品セットの配布)。
・心身の危険から子どもを守るための「子ども広場」の設置と運営。
・子どもの保護体制を強化。子どもを含む地域住民で「子ども保護委員会」を設置。子どもの保護に関する問題の発見と解決に取り組む。同委員会メンバー、社会福祉省、教育省、保健省の関係者に対して子どもの保護に関する研修を実施。
※ジャパン・プラットフォーム(JPF) 助成
パキスタンの子ども
(1)子どもの人口(18歳未満、2008年):77,987,000人(人口全体に占める割合は44%)
(2)子どもの人口(5歳未満、2008年):23,778,000人
(3)5歳未満児死亡率(1,000人あたり、2008年):89人
(4)小学校の純就学率(2003-2008年):66%
出典:UNICEF The State of the World Children Special Edition 2009 (1,2,3)およびUNICEF Childinfo Monitoring the Situation of Children and Women(4)
写真クレジット:Colin Crowley/SC(上)、Aleksandra Babic-Golubovic/SC(下)