イラク
(公開日:2012.03.15)

事業の概要

 

Photo Credit: Luca Kleve-Ruud

かつてイラクは中東の中で高い教育水準を誇っていた国でした。しかし、1970年代後期以降、イラン・イラク戦争(1980〜1988)、湾岸戦争(1990〜1991)、また国際的な経済制裁などによって財政状況が悪化したことに伴い、教育施設整備や教員研修などの教育予算は著しく減少し、イラクの教育は悪化の一途をたどってきました。2003年フセイン政権の崩壊以後、国際的な支援を受けながら、教育を改善する取り組みが行われてきましたが、依然として十分とは言い難い状況です。10,000校を超える学校が不足していると言われており、既存の学校も壁、床、窓などあらゆる部分が老朽化し、子どもたちの机も足りていません。SCJは2010年より、子どもたちの学習環境を改善するため、そして、持続的に改善される仕組みを作るため、校長、教職員、保護者、地域住民、子どもたち、教育省が協力しあって小学校の改善を進める取り組みを支援しています。


事業地の地図


主な支援事業
<教育>コミュニティ参加型の学校修復・運営改善事業
【支援地】イラク南部バスラ県
【子どもへの効果】子どもたちが将来にわたり適切な学習環境で学ぶことができるようになる。(1万5千人の子どもたちが学ぶ環境を改善し、さらに、教育省との協力により41万人の子どもたちの学習環境を改善することを目標とする)。

Photo Credit: Luca Kleve-Ruud


【活動】
校長、教職員、保護者、地域住民、教育省職員で構成される学校運営委員会の立ち上げ。学校運営委員会の学校改善活動の実施支援。学校校舎の修築。子ども用机などの学校備品の整備。子ども会の立ち上げ。学校美化キャンペーンなど、子ども会活動の実施支援。校長、教職員、保護者、地域住民、教育省職員、子どもの学校環境改善に関する意識向上のための印刷物作成、イベント実施。学校運営委員の能力強化研修。教育省職員の能力強化研修。衛生教育や子どもの権利などに関する教員研修。教育省への政策提言。学校運営委員会や子ども会、教職員グループの活動を支援する仕組みの構築。

※外務省 日本NGO連携無償資金協力 助成

Photo Credit: Luca Kleve-Ruud


 

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