グローバルキャンペーン(公開日:2016.07.12)
難民の子ども写真プロジェクト「何が起きた(What Happened [The Past])」
難民の子どもたちが置かれた状況を広く伝えるため、セーブ・ザ・チルドレンは写真家パトリック・ウィロク氏を起用したプロジェクトを実施しました。ウィロク氏は数カ月にわたり難民の人々と生活を共にし、8枚の絵画的な作品を撮り下ろしました。各作品とその背景をご紹介します。写真プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。(別ウィンドウで開く)
作品名:「何が起きた(What Happened [The Past])」 (撮影地:レバノン、ベカー渓谷)
シリアにいた頃、ワラアさん(11歳)は通っていた学校の建物に砲弾が直撃し、目の前で爆発するのを見ました。焦げた匂いと、頭上を低空で飛行する、飛行機のエンジンの音を覚えています。その後、空爆が地域の病院、学校、スーパーマーケットなどすべてを吹き飛ばし、食糧、水、医療サービスなど、生き延びるのに必要な、ありとあらゆる物がなくなり、妊娠中の母親とシリアを逃れました。
この作品は、学校が空爆された時の話を伝えるため、ワラアさんが描いた絵が元になっています。ベカー渓谷で避難生活を送る子どもたちで小道具をつくり、絵の世界を立体的に再現しました。ワラアさんは、当時を振り返ってこう話します。「飛行機は、学校を狙って空爆しました。私は、叔父さんが殺されてしまったのではないかと思い、泣きました。」
シリア難民の多くの子どもたちは、家や学校に対する空襲を、実際に体験しています。
ワラアさんは現在、セーブ・ザ・チルドレンが運営する「こどもひろば」に参加し、家では、母親と勉強して過ごします。ベカー渓谷でも、友達はできました。しかし、まだ自分の家のようには感じられないと言います。
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作品名:「何が起きた(What Happened [The Past])」 (撮影地:レバノン、ベカー渓谷)
シリアにいた頃、ワラアさん(11歳)は通っていた学校の建物に砲弾が直撃し、目の前で爆発するのを見ました。焦げた匂いと、頭上を低空で飛行する、飛行機のエンジンの音を覚えています。その後、空爆が地域の病院、学校、スーパーマーケットなどすべてを吹き飛ばし、食糧、水、医療サービスなど、生き延びるのに必要な、ありとあらゆる物がなくなり、妊娠中の母親とシリアを逃れました。
この作品は、学校が空爆された時の話を伝えるため、ワラアさんが描いた絵が元になっています。ベカー渓谷で避難生活を送る子どもたちで小道具をつくり、絵の世界を立体的に再現しました。ワラアさんは、当時を振り返ってこう話します。「飛行機は、学校を狙って空爆しました。私は、叔父さんが殺されてしまったのではないかと思い、泣きました。」
シリア難民の多くの子どもたちは、家や学校に対する空襲を、実際に体験しています。
ワラアさんは現在、セーブ・ザ・チルドレンが運営する「こどもひろば」に参加し、家では、母親と勉強して過ごします。ベカー渓谷でも、友達はできました。しかし、まだ自分の家のようには感じられないと言います。
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