グローバルキャンペーン(公開日:2016.09.01)
難民の子ども写真プロジェクト「薪拾い(Firewood Collection)」
難民の子どもたちが置かれた状況を広く伝えるため、セーブ・ザ・チルドレンは写真家パトリック・ウィロク氏を起用したプロジェクトを実施しました。ウィロク氏は数カ月にわたり難民の人々と生活を共にし、8枚の絵画的な作品を撮り下ろしました。各作品とその背景をご紹介します。写真プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。(別ウィンドウで開く)
作品名:「薪拾い(Firewood Collection)」撮影地:タンザニア、ニャルグス難民キャンプ)
ニャルグス難民キャンプを囲む森の中で、薪を探すということは、どのようなものなのでしょうか?禁止されているにもかかわらず、生活のための手段として、多くの少女や子どもたちが、薪集めに出かけます。収入を得るために、余った木を売る家庭もあります。
森に出かける女性や子どもたちは、暴力を含む、多くの危険に直面します。
エスペランセさん(15歳)は、ある時、3人の男に暴行を受けそうになりましたが、かろうじて逃れることができました。彼女は、次のように話しています。「薪を探しにいくと、多くの危険が潜んでいます。蛇にかまれることもあるし、暴行目的の男たちに出くわすこともあります。何とか逃れることができたとしても、せっかく集めた薪をすべて諦めることになります。私の将来の希望は、こうした全ての問題がなく、平和に暮らすことができ、何かを成し遂げたと感じ、そして、自分の家だと感じることのできる場所を手に入れることです。」
この作品の木々は、子どもたちがさらされる危険や潜在的な暴力を反映するため、気味悪く恐ろしげな姿で表現されています。
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